冷温水配管の開放回路と密閉回路
チラーの配管回路は、給水や給湯の配管と異なり水栓などの給水吐出先が無く、機械や空調機などの熱交換に使われた冷水
水槽の設置位置は、ポンプの圧力低下によるキャビテーション防止 ※ の観点からポンプの吸込側とするのが一般的である。さらに、水槽の方式が開放式(開放回路用の水槽)の膨張タンクであれば、循環水が溢れてしまうため循環回路の最も高いところに設置しなければならない。密閉式(密閉回路用の水槽)の膨張タンクであっても、配管にかかる圧力を考慮し封入圧力を決める必要があるため、なるべく封入圧力を抑えようすると循環回路の高い部分に設置することになる。
ポンプポンプの設置位置は、チラーの圧力損失(損失水頭)に対応するため、チラーの押込側とするのが一般的である。なお、ポンプ廻りには、仕切弁、逆止弁、防振継手などを設置する必要がある。
制御弁(二方弁と三方弁)バルブ(弁)には、手動で開閉の操作をするものと電気信号などを受けて自動で開閉するものがあり、後者を手動式のバルブと区別して自動弁という。自動弁の信号には電気の他に、防爆区域にも使える空気圧信号のものや、油圧回路に利用される油圧信号などがある。電気信号のものには、電磁石により動作する電磁弁、電動機(モーター)により動作する電動弁がある。
弁には、繋ぎ方向の数で2方弁、3方弁…n方弁と名称が変わり、配管を弁の入口と出口のニ方向に繋ぐことが出来るものを2方弁、二方向に加えてもう一方の出口の分岐配管を繋ぐことの出来る3方弁という。
二方弁(2方弁)2方弁を用いて冷温水の流れを制御する場合、機器に入る流量を絞っていくと、その分配管に流れる流量が少なくなる。よって2方弁制御は、冷温水の流量を変化させて機器の運動を制御するので、変水量(VWV)制御ともいう。
三方弁(3方弁)3方弁を用いて冷温水の流れを制御する場合、機器に入る流量を絞っていくと、その分は機器を通らず還り管に繋がる配管(バイパス配管)に流れる。よって3方弁制御は、冷温水の流量を変化させずに機器の運動を制御するので、定水量(CWV)制御ともいう。
3方弁には、分流形と混合形がある。分流形は、制御弁を全開または全閉とすることで冷温水の流れる経路を変更する弁方式で、ON/OFF制御などとも呼ばれる。混合形は、制御弁の開度を0~100%まで調整することで一部の流量を戻して調整する弁方式で、比例制御などとも呼ばれる。一般的に利用されているのは、混合形である。
3方弁は、弁に大きな圧力がかかることを防ぐため、機器の還り配管に取り付ける用に設計されている。ただし、分流形は弁の性質上、往き配管に設ける必要があるため、機器の往き配管に取り付ける用に設計されているので注意する。
電磁弁 電動弁 熱交換器 冷却塔 エア抜き弁エア抜きは配管頂部に接続する。エア抜き弁とは自動で開閉する自動式エア抜き弁を指し、通常の弁(バルブ)により操作者が手動で開閉するものは手動式と呼ばれる。なお、エアを押し出すためには、補給水が30kPa以上の圧力を持つ必要があるので注意する。不足する場合は、補給水配管のサイズアップや補助タンクや加圧ポンプの取付などで対策する必要がある。
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