伝染性膿痂疹の治療ガイドライン解説
伝染性膿痂疹の治療ガイドライン解説

伝染性膿痂疹の治療ガイドライン解説

伝染性膿痂疹の治療は、原因菌の同定と適切な抗菌薬選択が重要です。水疱性と痂皮性で治療戦略が異なり、MRSAへの対応も必要となります。医療従事者として知っておくべき最新のガイドラインに基づく治療法をご存知ですか?

伝染性膿痂疹の治療効果判定は、開始後2~3日目に行うことが推奨されています。適切な治療が行われた場合、水疱性膿痂疹では4~5日で治ることが多く、的確な治療では1週間ほどで治癒します。痂皮性膿痂疹ではやや治癒までの期間が長引く傾向があります。 参考)伝染性膿痂疹[とびひ]|細菌感染症① ​ 改善が悪い場合は原因菌に抗菌剤が効いていない可能性があり、外用抗菌剤や内服薬の変更を検討する必要があります。特に治りにくい伝染性膿痂疹は細菌培養を提出することがお勧めです。​ 治療中の注意事項 多くの場合、ガーゼや包帯できちんと患部を覆ってあれば、登園・登校を制限する必要はありません。ただし、広範囲の病変や全身症状を伴う場合には、休んで治療することが必要です。容易に他人に伝染するため、病変が狭い場合は外用剤を塗布し包帯などで覆えば通園は可能ですが、病変が広範囲の場合は休園を指示します。​ 溶連菌による痂皮性膿痂疹では、後遺症として腎障害(溶連菌感染後糸球体腎炎)を起こすことがあるため、処方された内服薬は最後まで飲み切る必要があります。ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群や、まれに敗血症を併発することがあるため注意が必要です。 参考)感染力の高いとびひは早めの治療を ​ 伝染性膿痂疹の治療は、ガイドラインに基づいた適切な抗菌薬選択と、患者教育による感染拡大防止の両輪で進めることが成功の鍵となります。医療従事者は最新のエビデンスを常に確認し、個々の患者の状況に応じた最適な治療を提供することが求められます。