姫路城主・小寺氏の家臣の謀反計画
姫路城主・小寺氏の家臣の謀反計画

姫路城主・小寺氏の家臣の謀反計画

全国の城に残る伝説や謎の真相を追う「城に眠る伝説と謎」。第6回目は井戸に現れるお菊の亡霊が皿を数える光景が有名な皿屋敷伝説に迫ります。姫路城にはお菊が投げ入れられた井戸があるって知っていましたか?

永正元年(1504)、若くして姫路城主となった小寺則職 (こでらのりもと) 。2014年のNHK大河ドラマ『軍師 官兵衛』で片岡鶴太郎さんが演じていた小寺政職 (まさもと) の父だ。その則職だが、家臣の青山鉄山が城の乗っ取りを企て、花見の席で危うく毒殺されそうになったという。この毒殺未遂事件は則職の忠臣・衣笠元信の妾・お菊が通報したために未遂に終わったものの、則職は一時的に城を追われ姫路城(兵庫県)は鉄山の支配するところとなる。

その後お菊は、引き続き鉄山の動向を探るため、鉄山に仕えるのだが、彼女を怪しんだのが、鉄山の家臣・町坪弾四郎 (ちょうのつぼだんしろう) だ。弾四郎は鉄山が大切にしていた10枚の皿のうち、1枚を隠し、紛失の罪をお菊に着せてしまう。さらに弾四郎はお菊を自らの屋敷に連れていき、庭の松の木に縛り付けた。橋本政次『姫路城史』の「傳説播州皿屋敷 (でんせつばんしゅうさらやしき) 」には次のように記されている。

弾四郎はお菊に思いを寄せていたらしく、以前から言い寄っていたという話も残っている。その意味では下心があったのかもしれないのだが、ひどい仕打ちとしか言いようがない。

姫路城内に今も残るお菊井戸

全国の城に残る伝説や謎の真相を追う「城に眠る伝説と謎」。第6回目は井戸に現れるお菊の亡霊が皿を数える光景が有名な皿屋敷伝説に迫ります。姫路城にはお菊が投げ入れられた井戸があるって知っていましたか?

このときお菊が投げ込まれたとされる井戸は「お菊井戸」として現在も姫路城内に存在する。城外との秘密の連絡経路になっていたため、誰も近づかないように怪談の噂を広めたという説もあるようだが、定かではない。

姫路城上山里丸にあるお菊井戸。お菊はこの井戸に化けて出たのだろうか?

お菊を祀っているといわれるお菊神社。姫路市内にはお菊ゆかりの史跡がいくつも残っている(姫路フィルムコミッション提供)

執筆/松本壮平

ライター・編集者。1972年、大分県中津市生まれ。慶應義塾大学文学部史学科日本史学専攻卒業。歴史、グルメほか多ジャンルで執筆。『食楽web』(徳間書店)にてからあげ食べ歩きコラム「から活日記」連載中。

写真提供/かみゆ歴史編集部

※歴史的事実や城郭情報などは、各市町村など、自治体や城郭が発信している情報(パンフレット、自治体のWEBサイト等)を参考にしています

関連書籍・商品など

オススメ記事

松江城貸切で花火鑑賞できるかも!DanDanBANKキャンペーン紹介

現存12天守・国宝5城一覧リスト

日本100名城・続日本100名城一覧リスト

記事ランキング

お城のご朱印!?登城記念に「御城印」を集めてみませんか?

第29回【鑑賞】国宝天守5城ってどうやって選ばれたの? 国宝と重要文化財の違いって?

【1位~10位編】「国民10万人がガチ投票!戦国武将総選挙」ベスト30の順位結果発表!

【1位~10位編】「お城好き1万人がガチで投票!お城総選挙」ベスト30の順位結果発表!

第24回【歴史】現存天守はなぜ12城しか残っていないの?