シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」の解説とオススメ名盤
シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」の解説とオススメ名盤

シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」の解説とオススメ名盤

ジャン・シベリウス(Jean Sibelius/1865年~1957年)のヴァイオリン協奏曲は、1903年に作曲されました。 時期としては交響曲第2番と第3番の間の作品になります。 現在演奏されている

若き日のシベリウスはヴァイオリニストを目指しており、ヘルシンキの音楽学校でヴァイオリンを学んでいます。 残念ながらその夢は断念してしまいますが、その原因はあがり症だったと言われています。 しかし腕前は確かであり、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を弾きこなすほどの腕があったそうで、ウィーンフィルのオーディションを受けたこともあります。 彼の初めて作曲した作品はヴァイオリンとチェロのための「水滴」でした。

借金に苦しんだシベリウス

シベリウスは借金に苦しんだ生活を送っていたことでも知られています。 それはシベリウス自身が嗜好品や高級酒を好んだためと言われています。 また都会であるヘルシンキに住んでいたことも浪費に拍車をかけたのでしょう。

初演後は不評に終わる 改訂後に大成功

初演が不評に終わった中、シベリウスは「三大ヴァイオリン協奏曲」の一つである「ブラームスのヴァイオリン協奏曲(1878年作曲)」を耳にします。 そしてシベリウスはこの作品の交響曲的な雰囲気に衝撃を受け、自身のヴァイオリン協奏曲を書き直すこととなります。 この書き直しをおこなった場所が、引っ越し先のヤルヴェンパーです。 都会の喧騒から離れたせいか、改訂後は作風にも変化が見られます。

改訂稿は1905年にリヒャルト・シュトラウスの指揮によりベルリンにて演奏され大成功を収めました。 それ以降はシベリウスは初稿の演奏を禁止し改訂稿が演奏されることとなりました。 面白いことにこの改訂稿の初演でもウィリー・ブルメスターとスケジュールが合わず、ベルリン国立管弦楽団のコンサートマスター、カレル・ハリールがソリストを務めました。

曲の構成

第1楽章 Allegro moderato

自由なソナタ形式で、独奏ヴァイオリンの冒頭主題に登場する動機からすべての主題はできています。 カデンツァを間に挟んだのちに3つの主題が再現されます。 ソナタ形式ではありますがとても独創的な音楽で、この第1楽章は数あるヴァイオリン協奏曲の中でも特に人気の高い部分です。

第2楽章 Adagio di molto

変ロ長調、3部形式です。 木管楽器で音楽がスタートし歌うように演奏され、独奏がこれに続きます。 中間部で劇的な盛り上がりをみせた後に、第2楽章は静かに終わります。

第3楽章 Allegro ma non troppo

ニ長調、自由なソナタ形式です。 繰り返し演奏されるリズム動機による二つの主題が特徴的です。 ラストは盛り上がりの中で音楽が完結します。

シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」の名盤

その他の録音 ヒラリー・ハーン チョン・キョンファ

その他の曲目一覧(目次)

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