【応用】三次関数の最大・最小(極値が動く)
ここでは、係数に文字が含まれている三次関数の最大・最小を求める問題を考えます。係数に文字が含まれている三次関数の最大・最小例題a を正の定数とする。三次関数 $f(x)=x^3-6ax^2+9a^2x$ の $0 leq
a は正の定数なので、 $a \lt 3a$ が成り立ちます。そのため、増減表は次のようになります。 \begin x & \cdots & a & \cdots & 3a & \cdots \\ \hline f'(x) & + & 0 & – & 0 & + \\ \hline f(x) & \nearrow & f(a) & \searrow & f(3a) & \nearrow \endただ、今考えようとしている区間は $0\leqq x \leqq 1$ です。この区間が、この 増減表のどの部分を表しているか を考えないといけません。
すぐにわかるのは、区間の左端、 $x=0$ です。 $a\gt 0$ なので、 $x=0$ は、 $x=a$ より左にあることがわかります。しかし、区間の右端、 $x=1$ がどこにくるかは決まりません。いろんな可能性があります。
ありえるパターンとして、まず、 $x=1$ が $x=0$ と $x=a$ の間に来る場合があります。この場合、グラフは $0\leqq x \leqq 1$ で単調増加になります。
そのため、最大値は、区間の右端、つまり、 $f(1)$ となります。こうなるのは、 $a \gt 1$ のときですね。
$x=1$ が $x=a$ と $x=3a$ の間に来る場合もありますね。このとき、グラフは次のようになります。
この場合は、極大値が最大値となります。つまり、 $f(a)$ が最大値です。こうなるのは、 $a \leqq 1 \leqq 3a$ のときですね。左の不等式から $a\leqq 1$ となり、右の不等式から $\dfrac\leqq a$ なので、これは $\dfrac\leqq a \leqq 1$ のとき、ということです。
最後に、 $x=1$ が $x=3a$ より右に来る場合があります。 $3a\lt 1$ なので、 $a\lt\dfrac$ の場合ですね。このとき、グラフは、次のようになる場合があります。
この場合なら、区間の右端で最大となります。つまり、2パターンあるわけですね。この境目になる場合を考えてみましょう。つまり、極大値 $f(a)$ と区間の右端 $f(1)$ が同じ値になる場合です。 $f(x)=x^3-6ax^2+9a^2x$ なので、 \begin f(a) &=& f(1) \\[5pt] a^3-6a^3+9a^3 &=& 1-6a+9a^2 \\[5pt] 4a^3-9a^2+6a-1 &=& 0 \\[5pt] (a-1)(4a^2-5a+1) &=& 0 \\[5pt] (a-1)^2(4a-1) &=& 0 \\[5pt] a &=& 1,\frac \endとなります。 a が小さくなればなるほど、 $x=3a$ と $x=1$ は離れ、区間の右端が大きくなります。そのため、 $0\lt a \lt \dfrac$ のときには $f(1)$ が最大、 $\dfrac \leqq a \lt \dfrac$ のときには $f(a)$ が最大、となります。境目の $a=\dfrac$ は、 $f(1)=f(a)$ なので、どちらに入れても構いません。
区間の右端で最大となるのは、一つ目のケース $a\gt 1$ と三つ目のケースの一部 $0\lt a \lt \dfrac$ のときでしたね。この場合は、最大値は $f(1)=9a^2-6a+1$ となります。
極大値が最大値となるのは、二つ目のケースと三つ目のケースの一部を合わせて $\dfrac \leqq a \leqq 1$ のときですね。この場合の最大値は $f(a)=4a^3$ となります。
よって、答えは $a\gt 1$, $0\lt a \lt \dfrac$ のときは、 $9a^2-6a+1$ $\dfrac \leqq a \leqq 1$ のときは、 $4a^3$ となります。
ちなみに、 a を動かしたときに、関数がどう動くかを表すと、次のようになります。
おわりに
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