"フルート嫌い"のモーツァルト、お金のために仕事をした―東京藝大准教授・高木綾子さんに聞く
2月14日のバレンタインデーで天才モーツアルトは、自身のフルート嫌いを告白したと言われている。東京藝術大学准教授の高木綾子さんにこの理由を聞いた。
「イベントなどで子供たちが音楽に触れる機会は多くなってきています。予算がつきやすいものは、文化交流であったり、ワークショップなどのイベントであったり、成果がすぐに表に現れやすい、見えやすいものなんです。
しかし、芸術を志す若者にとって一番必要なのは、練習できる「環境」。古い学校ですので、練習室など老朽化した学校の施設をリフォームしているのですが、予算が満足に下りず、防音設備を十分に整えられない。
また、学生たちに指導する講師も足りません。私の教える管楽・打楽の専攻では、フルートのほかに、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サクソフォーン、ホルン、トランペット、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバ、そして打楽器という11種類の楽器を扱いますが、専任講師の数は7人しかいない。学生が相談をしたくても、担当の先生が非常勤のために学校にはいないという楽器専攻の子もいるのです。
東京藝術大学は世の中から見るとメジャーなのかもしれないですが、社会的地位で言うとマイナーなのかもしれないと、講師の間で話すこともあります」
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