F-47やF/A-XXさえあれば空中の優位性を獲得できるのではなく、優位性を獲得する上での一要素に過ぎない
ReutersもBreaking Defenseも「ヘグセス国防長官がF/A-XX選定を進めると決定した」「早ければ今週中にもF/A-XXの請負企業が発表されるかもしれない」と報じ、Boeingが第6世代戦闘機プログラムを総取りするのか、Northrop Grummanが艦上戦闘機の主契約者に返り咲くのかに注目が集まる。
Breaking Defenseも7日「今月3日にヘグセス国防長官がF/A-XX選定作業の促進を承認した」「5日に行われた海軍創立250年を祝う式典でF/A-XXの選定結果が発表されるという噂もあった」「早ければ海軍はF/A-XX選定結果を今週中に発表するかもしれない」と報じ、Boeingが第6世代戦闘機プログラムを総取りするのか、Northrop Grummanが艦上戦闘機の主契約者に返り咲くのかに注目が集まる。
出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Jana Somero
一般メディアはLockheed Martinがアピールする第5世代+構想をポジテイブに伝えているのの、F-35の現状をよく知るBreaking Defenseはラグナ・カンファレンスを取り上げた記事の中で「Block4の開発は依然として遅延に悩まされ、国防総省は予定されてた機能追加の範囲を縮小してBlock4で実現する能力のダウングレードを決定したが、開発規模が縮小したにも関わらずBlock4の完成時期は当初予定より5年遅れの2031年から変わっていない」と指摘しており、Lockheed Martinにとって第5世代+構想は航空部門の将来性を明るく見せるための演技なのかもしれない。
さらにLockheed Martinは米空軍のCCA戦略について「サバイバビリティを重視しておらず財政的に破綻するだろう」と批判し、輸出向けCCA=Vectisを発表した際も「米空軍がCCA Increment2において柔軟性と生存性を備えたプラットフォームが必要と判断すればVectisは素晴らしい候補になるだろう」と述べ、米空軍のCCA戦略に沿った提案は行わない=現行のCCA戦略は間違っていると改めて示唆した。
Lockheed Martinの航空部門に関して率直に述べるとF-35 Block4開発は見通しが立たず、Block4の現状を無視して第5世代+構想を語られても失笑するしかなく、F-16 Block70の新規受注も行き詰まっており、政府資金による第6世代戦闘機プログラムからも完全に締め出され、ほぼ確実な成長市場ともいえるCCA分野でも「我々は空軍が提示した要件よりもレベルの高いステルス性を備えたCCAを提案したのに選ばれなかった」「サバイバビリティを重視しない米空軍の戦略は間違っている」と真っ向から批判し、もう何がしたいのか良くわからない。
出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Lauren Cobin
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- タルト
- 2025年 10月 08日
とりあえず、何でもいいからLockheed MartinはF-35 Block4に集中してくれ。 本当に頼む。油売るな。
- 匿名希望係
- 2025年 10月 08日
- Authentic
- 2025年 10月 08日
今のアメリカにこのコンセプトを形にするだけの力があると思えないな というか、できたところで中国以上の物を作れる気がしない 通信技術とかもはや中国のほうが上回ってるくらいだし 半導体ですら設計はもちろん製造装置もアメリカが作れない露光装置を作ってるSMEEやSiCarrierとか出てきてるしね 10年後に電子やICTの分野でアメリカが世界一でいれる気がしない
- トクメイキボウ=サン
- 2025年 10月 08日
「アメリカは露光装置を作れない」とか言うのは完全に誤りっすね、EUV露光装置は確かにASML(蘭)が作ってるんすけど光源は米Cymer製、レンズは独ZEISS、素材とフォトマスクは日本(HOYA・信越化学)。 つまり構成要素のほぼ全部を米日独が供給してるんすよ 中国のSMEEやSiCarrierはまだDUV試作段階、EUVは光源も反射鏡も作れず歩留まりも商用レベル未満。 「アメリカが作れない」じゃなく、「他国に作らせて支配してる」だけなんすよね、しかもEDA(設計ソフト)も製造装置も米企業が独占。 Synopsys・Cadence・AMAT・Lam Researchが市場の大半を握ってるんですよー 要するに、アメリカは半導体の“川上”に居るんすよね、嘘をつくならもうちょいマシな嘘をついて欲しいすかね 試作のDUVを作ってるのを見てそれをさもEUV級かの如く扱うのは腹筋がキツイっすね ASMLのEUVはオランダ企業名義だが、Cymerの光源も制御チップも米国特許なんすよ、ご存知無いかもしれないすけど で、あなたの仰るSMEEなんですけど、2024年に「ArF液浸DUV」試作成功と報じられたが、解像度は7nm相当にも届いてないんですよ、量産実績ゼロ、歩留まり率も不明。 ASMLのEUVは13.5nm波長だが、SMEEは**193nm(DUV)**止まりなんですよねー
- Authentic
- 2025年 10月 08日
>「アメリカは露光装置を作れない」とか言うのは完全に誤りっすね、EUV露光装置は確かにASML(蘭)が作ってるんすけど光源は米Cymer製、レンズは独ZEISS、素材とフォトマスクは日本(HOYA・信越化学)。 他のコア部品も自分たちで作れないなら作れないのと同じだよ ASMLの露光装置のステージを作ってるのはオランダのフィリップスだけどステージを作れただけフィリップスが露光装置を作れるとは言わないでしょ だから厳密には今まで露光装置を自国だけで本当の意味で作れたのは日本だけ 日本のニコンとキャノンは露光装置で最も重要なレンズとステージを内製してたからね 光源もウシオ電機が作ってたし >「アメリカが作れない」じゃなく、「他国に作らせて支配してる」だけなんすよね そう思い込もうとした結果が今の惨状だと思うけどね >AMAT・Lam Research AMATやラムリサーチは露光装置のメーカーじゃないし他の工程の話でも中国にもNAURAやAMECを筆頭に他の全ての工程で使う装置のメーカーがある >で、あなたの仰るSMEEなんですけど、2024年に「ArF液浸DUV」試作成功と報じられたが、解像度は7nm相当にも届いてないんですよ 今はね でもあらゆる工業製品を自前で作れるフルセットの工業を持ってる国の潜在力は舐めないほうがいいよ かつての日本がそうだったように工業全体のエコシステムを持ってる国は一度伸び始めると手が付けられなくなるくらい強くなるからね
- トクメイキボウ=サン
- 2025年 10月 08日
日本が完全自給で露光装置を作れたのは昔の話で、今はEUVの精度が高すぎて単独開発は非現実的なんすよね。 「LamやAMATが露光機を作ってない=米は作れない」ってのもズレてる。 露光は工程の一部で、エッチング・成膜・検査は米企業が独占してるんすよね、あなた工程という単語をご存知無い? さらに光源・設計ソフト・制御チップも米発だからね
それに中国の「潜在力」は聞こえはいいよ、そこは否定しないけどさ、EUVは物理壁の領域。まぁ公務員の給与も削減・遅配が常態化しつつある国の潜在力がどの程度のもんか興味ありますがね 話を戻すとSMEEは193nm(DUV)止まりで歩留まりも公表できない=試作レベル。 DUVすら安定しないのにEUVなんて夢のまた夢。
米・日・欧はEUVで95〜98%安定量産、中国はDUVで試作段階。 これで「追い抜いた」なんて言うのは、技術じゃなく宣伝の話なんすよ、製造業の方ならご存知かもしれんすけど最終工程の歩留まりが9割あっても話にならんレベルなんすよ あと上にも書いたけど、私は別に中国の潜在力は疑ってないっすよ、ただ公務員という国家の「最後の安定装置」の給与の削減遅配が常態化してる国の底力、実に興味がありますね〜、公務員でこれなら準公務員の底力も気になりますね〜、まぁ第5世代戦闘機を量産してるんで軍事関連は脅威っすけど、この公務員の状態の上に成り立ってるってのも頭に入れておくといいかもしれんすね
- Authentic
- 2025年 10月 08日
>日本が完全自給で露光装置を作れたのは昔の話で そうだねだから個人的には沖縄科技大の新竹教授の新方式のEUV露光装置には期待してる >露光は工程の一部で、エッチング・成膜・検査は米企業が独占してるんすよ NAURAやAMECもエッチングや成膜の装置は作ってる 西側諸国で使われてないからといって存在してないことにはならない >これで「追い抜いた」なんて言うのは、技術じゃなく宣伝の話なんすよ 10年後にアメリカが世界一でいれる気がしないと言っただけでもう追い抜いたなんて一言も言ってない ただ僕は経済史系の学徒でその絡みで技術史もやってたから後発国が先進国を追い抜くときはあっというまに逆転することがあるから舐めないほうがいいと言ってるだけ 今の中国にはちょっと古い言い方だけど明らかに世界最強のナショナルイノベーションシステムがあるからね >ただ公務員という国家の「最後の安定装置」の給与の削減遅配が常態化してる国の底力、実に興味がありますね〜、公務員でこれなら準公務員の底力も気になりますね〜 バブル後に全ての職種で賃金を抑制した日本と違って事務職の給料は大幅に減らしてもエンジニアやサイエンティストの給料は減らさないのが中国だから二線級人材の給料が減ったことと中国がイノベーションを起こし続けられるかは関係がない
- Ard
- 2025年 10月 08日
- 匿名希望係
- 2025年 10月 08日
- Ard
- 2025年 10月 08日
- せい
- 2025年 10月 09日
- 特盛
- 2025年 10月 09日
- ku
- 2025年 10月 08日
第6世代については予想どおりなものだけど、米軍は最重要システムを同盟国と共有できるとうにするのだろうか。 同盟国とリンクしなければ共同軍事行動がスムーズにいかなくなる可能性 リンクすれば戦場の認識性が拡張する代わりに平時に時からセキュリティの問題が発生する
- 匿名ちゃん
- 2025年 10月 08日
- SB
- 2025年 10月 08日
- イーロンマスク
- 2025年 10月 08日
- SB
- 2025年 10月 08日
- hoge
- 2025年 10月 08日
- 2025年 10月 08日
そして、F/A-18E/F Block4(仮 TR-2)が出てくると。
- hoge
- 2025年 10月 09日
- p-tra
- 2025年 10月 08日
システム単位で考えようというのは全くおっしゃる通りなんだけど じゃあ利用できる滑走路の数が足りないという現実に目を向けないか? とりえあずどんな戦闘機でも地上ではただの的だし滑走路の数は性能で ごまかしようがないだろう。 プラットフォームに囚われるな、と言うなら戦闘機中心の戦術自体を 考え直すべきだと思うんだがそれでもF-47を作るの?
- dd4
- 2025年 10月 08日
- Whiskey Dick
- 2025年 10月 08日
- 電話猫
- 2025年 10月 08日
- 匿名希望係
- 2025年 10月 08日
- DEEPBLUE
- 2025年 10月 08日
- kitty
- 2025年 10月 09日
- たむごん
- 2025年 10月 08日
- Mr.R
- 2025年 10月 08日
- NIVEA万能論
- 2025年 10月 08日
- 匿名希望係
- 2025年 10月 08日
- ななし
- 2025年 10月 08日
- 足柄
- 2025年 10月 08日
- せい
- 2025年 10月 09日
- 中村
- 2025年 10月 09日
- バーナーキング
- 2025年 10月 09日
亜音速巡航ミサイルは1000km飛ぶのに1時間以上掛かるからどうしても即応性に欠けるのがなぁ。 F-2やP-1で近づけば到達時間は短縮できるけど反撃のリスクが大きくなる。 F-35A+JSMってのはやっぱりなかなか替えの利かない攻撃手段だと思いますよ。 (もちろん国産SSMにはまた別の存在意義がある)
- 無印
- 2025年 10月 09日
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- 2025年 10月 09日
- 名無しさん
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