インド 聖地で大量死体遺棄、寺院清掃員が告発
インド、カルナータカ州。寺院で婦女暴行殺人の隠蔽が行われてきたことが告発で明らかに。
カルナータカ州高等裁判所の上席弁護士であるS. Balan によると、ダラマスタラ地域では1979年から殺人と失踪事件が起きている。1980年代には強姦された女性の死体が発見されることが相次ぎ、その度に抗議活動が行われてきた。1987年には17歳の女性の強姦殺人事件に対する大規模な抗議によって、権力者による事件の隠蔽が暴露されたが、脅迫と圧力によって鎮められたと伝えられている。2012年にも同様の事件が起きているが、解決していない。加害者がダラマスタラ寺院を管理する一族の関係者だったからだ。
一族の長、ヴィーレンドラ・ヘガデはインドで一般人に贈られる称号として2番目に位が高いパドマ・ヴィブシャンの称号を持ち、2022年からは与党であるインド人民党(Bharatiya Janata Party, 略称 BJP)の指名を受け上院議員を務めている。一族はダラマスタラ地域で幅広い機関を運営管理しており、強い影響力を持っている。
注釈
*1 男性は最下位カーストであるダリットに属す人物であることが Al Jazeera 紙に書かれている。神職ないし宗教施設の管理は上位カーストが行うものであり、汚物や死体に触れるのは下位カーストの役割とされてきた。本件は支配階層と隷属階層の身分差別の問題でもある。
*2 続柄は明らかになっておらず、「家族の女の子」と報じられている。これも個人情報に対する法的な保護によるのかもしれない( ‘a girl from his own family was sexually harassed by a person connected to the supervisors at the temple …’ アルジャジーラ紙)。
*3 兄か弟かは英語メディアから特定できず。兄も弟も brother である。わざわざ older や younger などはつけない。カンナダ語メディアならばちゃんと書いてあるだろう。