接着剤を使った「金継ぎ」を在カナダ大使館が発信した件、講師に対し聞き取りが行われた結果「漆の文脈に触れながら実演している意図は理解できた」
接着剤を使った「金継ぎ」を在カナダ大使館が発信した件、講師に対し聞き取りが行われた結果「漆の文脈に触れながら実演している意図は理解できた」

接着剤を使った「金継ぎ」を在カナダ大使館が発信した件、講師に対し聞き取りが行われた結果「漆の文脈に触れながら実演している意図は理解できた」

在カナダ日本国大使館が2月11日の講演で接着剤に金色塗装を施す形の「金継ぎ」実演を行った件について、筆者が意見書を提出した結果、講師への聞き取りが実施された。大使館は筆者とのオンライン協議を経て講師の説明を共有し、概略を当該スレに公開することに同意した。講師のウェブ表記は作成時から大きく変わり、インスタグラムは削除されている。

まとめ 在カナダ日本国大使館が伝統文化である金継ぎを広めるイベントを開催→漆ではなく化学接着剤を使って陶器を修復するカナダのアーティストを講師に招き問題視される 在カナダ日本大使館が金継ぎ紹介イベントを告知したところ、講師の修理法が漆でなく化学接着剤に金彩を施す手法である写真が問題視されている。投稿者は文化の正当性や専門性を疑問視し、金継ぎ業者からの見解を求める声が上がっている。賛否両論あり、伝統技法の理解と適切な解説の重要性が問われている。 53459 pv 85 53 141 users 30

ねえちょっと待って、2/11の日比谷講演でのネタが増えた🤣 何で日本の中心である大使館が、日本文化の盗用をしてる人を講演に呼ぶの……? 見て……化学接着剤の上から金色のペイントを塗ってるよ…… この人、私たちの文化と金継ぎについて、何を話すの? pic.x.com/406pE8Urqv

大使館が講師に聞き取りを行ってくれた

Urushi & Kintsugi artist in Toronto / 全日本金継ぎ会議主催。🇨🇦でお着物生活。 日本から遠く離れた地で、現地の価値観に迎合せず、お金に媚びず、伝統技術の精神を忠実に実践し、また現地の人々に教えています。

🔔 【お知らせ】 本件につきまして、在カナダ日本国大使館に当ツリーを纏めた意見書を提出したところ、当該講師に対して聞き取りを行って下さいました。 私のような一個人の意見を真摯に受け止めて頂き、更に再検討に向けた手続きを丁寧に進めて頂いたことに、この場を借りて感謝申し上げます。 x.com/shuichi_ca/sta…

当初の意図に反してここまで話が広がってしまったので… 件の在カナダ日本国大使館における「金継ぎ講演」に、なぜ警鐘を鳴らしているのか当ツリーにて説明します。 超長くなるので、まずは私の金継ぎしたティーカップでも見て下さい😊 pic.x.com/Ao6XhCF3Hk

その後、大使館側と私とでオンラインMTGを行い、意見書内容に対する当該講師側の発言を共有頂きました。 本件を見守って下さっている皆様にもその内容をご確認頂くことが適切であるとの判断により、大使館側との同意のもと、本ツリーにて概要を公開致します。 (例によって長文となります。)

なお、私が意見書を作成した時点と現在とでは、参照した当該講師のHP上の記載内容に大きな変更が見られます。適宜翻訳の上、ご確認下さい。 インスタグラムアカウントは削除されたようです。 前(アーカイブ):web.archive.org/web/2025080516… 現在:camelliateas.net/kintsugi/

まず、今回一連の疑問が生じるきっかけになった 「大使館作成のフライヤー 及び講師のHP・SNS掲載の 写真や技法説明がいずれも接着剤を使用した別物であるにもかかわらず、 注釈なく”Traditional Kintsugi” や ”Kintsugi” という言葉がタイトルや説明文に使用されていること」 について、

直接の言及はありませんでしたが、 🏛️「我々が気づかなかった視点からの指摘はありがたく、大使館への要請として精査していければと考えている」 と繰り返し仰って頂けたので、論点として認識して頂く契機にはなったのではないかと感じております。

【訂正】 大使館作成のフライヤーには、漆を用いた金継ぎと思われる写真が1点含まれていることを確認しましたので、「いずれも」という表現については訂正いたします。 (なお、この写真はウェブ上の素材と思われます。) pic.x.com/tqMqP0zRPa

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さて、意見書では、「本当にこの講師に依頼して問題ないのだろうか」思わせる元となった疑問点をいくつか挙げました。 ここからは、 私の認識に対する当該講師からの訂正(👩‍🦳で示す) 、 それを踏まえた大使館側の見解(🏛️で示す) を共有いたします。

【使用されている素材と工程】 HPやインスタに掲載されている写真や動画を見る限り、下記のような工程です。 1. 化学接着剤で破片を接着し、接着パテで欠損部補填 2. カシュー系塗料と(恐らく)マイカを混ぜたものを筆で塗り、少し乾かす。 3. 最後に本物の金粉を筆から落として蒔く pic.x.com/eYMOLQiJdY

補足資料 左:白いパテ状のものの上から金色の粉を混ぜた塗料を塗っている 右:3色のカシュー系塗料とリアル金粉のある作業場 接着剤の写真はまだ見つけられていません。 もしかして右の写真にあるWhite Glue(水溶性)を使ってたり…? 画像・動画ソース: instagram.com/goldkintsugi?i… pic.x.com/6OpXZpXd8j

👩‍🦳漆の完成形のものはTV局スタジオに持参してそれを見せながら説明した → 確かに、よく見ると奥に漆器のようなものが見えます。 👩‍🦳ボンドは金継ぎではなく仏像修復のため。強度を強く付けて欲しいといった要望があった時に使っている

金継ぎでは、接着、欠け埋め、欠損部の作成、金粉の接着など全行程において漆を使用します。(だからフードセーフ😊) 漆は樹液🌿であり、固まると黒っぽくなるので、この方の作品に漆が使われていないことは明白です。 (下図は金継ぎの工程を超々簡略化したものです。各Step間に沢山の工程が有〼) pic.x.com/M21lqexD75

《問題点》 ①伝統の詐称:この方が行っている"Kintsugi"は、伝統的日本のアートであると称していますが、化学接着剤やパテを用いる技法は私たちの伝統には存在しません。 [動画:漆での破片接着] pic.x.com/Ffw8YKbasj

Non-toxic glue と Lacquerという2表記があり、再び食品に使えると明記されている件について 👩‍🦳Non-toxicの接着剤でも、食器に使ってはいけないという説明はちゃんと行っていた x.com/shuichi_ca/sta… pic.x.com/BmLOVthew8

《問題点》 ② 安全性の懸念:伝統的技法であれば、漆を用いるので食品に安全ですが、化学接着剤と塗装剤を用いると"ほぼ"フードセーフではありません。(補足をご覧下さい) しかしながら、この方はHPにてフードセーフで無毒の接着剤を使用しており、再び器を使用することができると主張しています pic.x.com/7exByFvPa0

《問題点》 3. 仮に接着剤が安全だったとしても、その上の装飾でマイカと混ぜて使用されているカシュー系塗料がアウトです🙅‍♂️ この写真に「新うるし」3色セットが写っていますね。 「新うるし」とはまるで漆かのような商品名ですが、 漆ではありませんし、 ポジティブリストにも合致していません! pic.x.com/STV6neoyFF

Twitterで多くの方から寄せられた 「接着剤を使用するなら名称を変えるべきである」 という意見は、最後まで理解されなかったのかなという気がしています。 自身で接着剤を使用しながら、それは「金継ぎ風」ではない(=「金継ぎ」である)と言い、 x.com/shuichi_ca/sta… pic.x.com/LmAzWF4ufw

わざわざ「本物についての注記」という項目を設けて ・今回の論点となっている自身の現代的素材には言及せず、 敢えてほぼ全ての金継ぎ師に共通するであろう現代の道具の使用を挙げて、「金継ぎの本質は美しく再構築すること」であると述べ、 pic.x.com/yKrPFUPT3p

・材料に触れられた次段落では、 材料ではなく他者への奉仕精神が金継ぎの共通項である という論点のすり替えが行われ、「時代の変化とともに素材が変わってもそれは金継ぎである」という主張が読み取れるような上手い文を書かれていることは残念に思います。

漆の技法について頑張って書いた感が伝わってきます。色々ごっちゃになってるけど。 接着剤の食品安全については以前より明確な記載に変更されています。 因みに絶対どの金継ぎ師も「そんなことしちゃいかんよ」と言うであろう箇所がありますが、一旦置いておきます。 x.com/shuichi_ca/sta… pic.x.com/nN9VxQCTSP

《問題点》 ④ 不正確な技法説明 ここでこの方のHPに戻りましょう。 まず、これは金継ぎの工程ではありません。 そして、通常、英語でLacquerというと化学塗装剤ですが、金継ぎや漆芸の文脈では漆と訳されます。 しかし、ここまでお読み下さった皆様には明白かと思いますが、明らかに漆は不使用です pic.x.com/XCbfJQDGYi

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