『大改造!!劇的ビフォーアフター』で放送された狭山の団地リフォーム改善案
『大改造!!劇的ビフォーアフター』で放送された狭山の団地リフォーム改善案

『大改造!!劇的ビフォーアフター』で放送された狭山の団地リフォーム改善案

前回の記事で芸人の話をしたので、今回も最近気になった芸人の話をしたいと思います。その芸人の話とは、2018年9月23日に放送された『大改造!!劇的ビフォーアフター』についてです。『大改造!!劇的ビフォーアフター』は家のリフォームを取り上げた...

その芸人の話とは、2018年9月23日に放送された『大改造!!劇的ビフォーアフター』についてです。 『大改造!!劇的ビフォーアフター』は家のリフォームを取り上げたテレビ番組で、9月23日の放送では『ロビンソンズ』というお笑いコンビの山崎ノボルさんが購入した家をリフォームしていました。 このロビンソンズは、コントの日本No.1を決める『キングオブコント』に4年連続で準決勝までに進出しており、テレビなどにもちょくちょく出演しているお笑いコンビなのですが、芸人として売れているとは言い難く、山崎さんが購入した家は埼玉県狭山市にある築44年の団地でした。(350万円で購入) 山崎家の家族構成は、山崎さん、奥さん、小学生1年生の長女、1歳の次女の4人家族で、今借りている都内の部屋が狭くなってきたので分譲の団地を購入したようですが、なにせ築44年の古い団地なので200万かけてリフォームすることになったそうです。

ロビンソンズ 山崎ノボル『団地リフォーム』 昨日の放送された大改造‼︎劇的ビフォーアフターたくさんの方から反響頂きました!本当にありがとうございます!改めて思い返してみると、色々と溢れ出してきてしまって…

まず、山崎さんが購入した団地のリフォーム前の状態を『Sweet Home 3D』というソフトで再現してみました。

番組内のリフォームでは、リビングとキッチンは繋げて対面式キッチンを設置、玄関横の部屋は玄関から続く土間空間にして、水回りは全て新しいものに付け替えました。 放送では説明なく映像が簡単に流れているだけですが、壁は大部分を漆喰で仕上げたようで、広げた土間部分とキッチンの間の壁(土間側の壁)は全面黒板になる塗装を行いました。 北側の部屋は子供部屋にして二段ベットを設置し、その二段ベッドに登る階段や収納として組み合わせ自由の四角い棚を多数作り、机や椅子もそれを利用して作れるようになっています。 一見とても良い雰囲気に感じるリフォームですが、このリフォームには多数の問題点があります。

まず1番に感じる問題点は、家の内にあるドアの問題です。 この家の中でドアがあるのは『トイレ』と『洗面台』と『お風呂場』の3箇所だけで、部屋は全てにドアがなくカーテンで仕切っているだけなのです。 これでは部屋の断熱効果はないに等しくエアコン効率は最悪で、プライベートな空間もないに近い状態と言っていいでしょう。 まあ、このような部屋をあまり間切らない間取りはビフォーアフターあるあると言えるのですが、今回はドアを付ける部分を鉄筋を打ち込みモルタルを流し込み全てアーチ状にしてしまったため、後にドアを付けたくても簡単に付けることはできません。 ここは、オシャレな引き戸をDIYで作ってほしかったと思います。 特に廊下からもリビングからも出入りできる子供部屋は、将来的にリビング側からの出入り口を閉じることも考え、アーチ状にしないほうが良かったと強く感じます。(四角いほうが閉じる際も便利なのは明白)

更に、今回のリフォームのメインと言ってもいい対面キッチン(ペニンシュラキッチン)も、変えようのない窓の位置や換気口の位置の関係でシンクとコンロが別の位置にあるセパレートタイプとなってしまい、中途半端な感じになってしまいました。 これだったら無理に対面にする必要はなかったように感じます。 シンクとコンロが横並びの使いやすい対面キッチンならまだしも、セパレートタイプではプラス面よりも部屋が狭くするという対面キッチンのマイナス面のほうが大きいと感じました。

4人家族で2部屋では引っ越す前の部屋と変わらないほどの狭さとなってしまい、わざわざ家を買った意味がなくなってしまいます。 放送上では子供部屋で寝ると説明していましたが、子供部屋にあった押入れも撤去してしまったため、布団は無理やりテレビ横の小さな収納のに入れている感じで、すぐにでも問題が発生しそうな感じがしました。 将来的には土間を改装し寝室を作る必要がありそうなのですが、ここにあった部屋は元々4畳半で大人2人が別々のベッドで寝れるような場所ではありません。 そのため布団で寝るのが現実的なのですが、この部屋にあった押し入れも撤去してしまったため布団の入れ場所もなくなってしまっています。 これはいくらなんでも問題がありすぎます。 正確にはマイナスとなるリフォームが多い印象を持ちました。

特に広げた土間部分は寝室にできるように、床を張ってほしかったと思います。 また、この部屋は玄関脇ということで寒さも厳しいと思われ、アーチ状にしたカーテンで仕切るドアのマイナス点もより一層高まります。 確かに子供が小さい頃はベビーカーや子供用の外用遊び道具などがあるでしょうから土間が広いのは便利かもしれませんし、子供と一緒に寝るのも苦にならないでしょう。 しかしこのようなことを有意義に感じるのは1年か2年後までの話で、アーチ状の出入り口については下手をしたら1ヶ月で飽きてしまうかもしれません。

予算の問題もあるのかもしれませんが、あまりに実用性や将来性のないリフォームで、なおかつ不必要なリフォームが多い印象を持ちました。 このような状況や、山崎さんが『大改造!!劇的ビフォーアフター』放送1ヶ月以上が過ぎた今現在もこの団地に引っ越している様子がないことから、団地購入自体が番組上の演出なのではないかとネット上では噂になっているようです。 まあ、こんな文句をいくら言っていても仕方ないので、私なり上記で紹介した『Sweet Home 3D』でこの団地のリフォーム案を考えてみました。

新狭山ハイツリフォーム案① 子供の生活第一の家

このリフォーム案では、リビングはあえて和室にして木材をダークブラウンに塗り、和モダンな雰囲気の部屋にしました。 部屋の東面にはスライド式の収納扉を設置し、そこにテレビを掛けて室内を広く利用できるようにすると共に、2帖分の大規模な収納を用意します。 更に北側の部屋に壁を作りリビングから出し入れできる押入れを作り、この押し入れに布団を入れて親2人はテーブルを上げたリビングに布団を敷き寝ることができますし、子供が小さいときは親子4人で川の字になって寝てもいいでしょう。(4人で川の字という言葉はおかしいが) キッチンとの境はパーテーションを付けているので、寝る際は空間を分けることも可能です。

そしてこのリフォーム案の最大の特徴は、将来のために2人の子供に4.5帖づつの部屋を用意したことです。 この規模の団地で4.5帖の子供部屋を2つ用意するのはかなり贅沢と言えますが、親は子供の生活が第一と言いますから子供第一で間取りを考えてみました。 問題点は北側の部屋が暗くなってしまう点と、リビングからの扉がなくなったことで空気の通り(南から北側への風通り)が悪くなったことです。 特にこの団地は室外機の設置場所がないからか、北側の部屋にエアコンが付けられないようなので(ストリートビューで確認すると北側にエアコンを設置している様子がない)、北側の部屋は夏場かなり暑くなってしまうかもしれません。

新狭山ハイツリフォーム案② 南窓の広いリビングルームの家

北側の子供部屋は二段ベッドを中央に配するのですが、これは将来的に部屋を分けて個室空間を設けることを想定した配置となります。 この部屋はドアが2つあるので、二段ベッドにパネルを付ければ入り口が別の完全な個室に分けることができ、二段ベッドの高さをうまく利用しているので意外に広い空間を保つことができます。 玄関横の部屋は親2人の寝室にして天井に届くような大規模な収納を備え付けます。 天井近くまである家具は圧迫感がありますが、逆に転倒防止にもなるので収納力と合わせて一石二鳥の効果が得られます。 押し入れは部屋に合わせクローゼットタイプに変更し、布団やそれ以外のもの収納できるように考えました。 デメリットは子供部屋の窓が潰れてしまうことで、こちらの間取りでも北側の部屋は夏に暑く、空気の流れも悪い状態となっています。

新狭山ハイツリフォーム案③ 大人の生活空間も大切にする家

この案では、北側の部屋を親の寝室にしてクィーンサイズのベッドを配置します。 空いたスペースにはタンスや鏡台、座卓などを置くことも可能です。 またトイレ横には1.5帖分の納戸を設置し、収納面はもちろん、トイレ横がすぐ部屋という精神衛生上の問題も解決できます。

玄関横の部屋は子供部屋にして、タンスや机を背合わせした半個室の空間にします。 この部屋はエアコンが設置できるようなので(ストリートビューで確認すると南側の2部屋にエアコンを設置している家がある)、空間を完全に閉じずにタンスの上や机の上は共用できるものを置くスペースとして利用し、1つのエアコンで事足りるような空間にします。 この間取りなら南北の窓を開ければ風が通るため空気の流れが良くなり、子供の部屋にエアコンも設置できるので夏の暑さも問題ありません。 ただし子供部屋がさすがに狭すぎで、4.5帖に2人のプライベート空間を作るのは大変でした。

以上3つが私の考えたリフォーム案です。

どれもそれなりの問題はありますが、少なくとも親の寝室と子供のプライベートの空間は用意することができました。 しかし、既に山崎さんの家はリフォームが完了し対面キッチンもアーチ状の出入り口も出来上がり取り除くのは容易でない状態です。 ですので、この状態からの改善案を考えなければなりません。 ということで考えたのが、以下のリフォーム案です。

この家の最大の問題は親2人の寝室がないことなので、広げた玄関土間に本来あった床を張り、寝室を作ります。 元々押入れだった部分は廊下にして、ここに下駄箱と外で着るコートなどをかけるワードローブ(洋タンス)を設置し、出かける際に利用する収納の少なさを解消します。 下駄箱に干渉してワードローブの片側の扉が開かなくなってしまいますが、よく使うものと余り使わないもので入れ替えれば問題ないでしょう。

そしてこの部屋にあえて場違いなクィーンサイズのベッドを設置します。 クィーンサイズのベッドは家に入れるのが大変なのでセミシングルのベッドフレームを買って繋ぎ合わせたほうがいいかもしれません。 山崎さんはDIYの経験がほとんどないとのことでしたが、家の内装を一通り経験したのでベットフレームを繋ぎ合わせるなんて簡単なことだと思います。 マットレスは贅沢にポケットコイル式のものを利用します。 夫婦が同じベッドで寝る場合は、お互いの動きが伝わりにくい伝わらないポケットコイルが便利ということです。 当然ベッド下も収納として利用します。

パイプ型の収納は再利用しますが、一部分はテーブル状に変えてここに鏡とライトを設置しドレッサーにします。 このときベッドをそのまま椅子として利用するため、あえて場違いなサイズの大きなベッドを選びました。 山崎さんの奥さんは美人だとネットで話題になるくらいだったので、ドレッサーの1つぐらい用意するのが旦那の勤めというものです。(^_^;) また、このドレッサー部分は夜に本などを読むこともできます。

1、窓側の壁に木枠を組み断熱材を取り付け石膏ボードで閉じる。 2、隣の家との境となる壁は音が気になるので遮音シートを張り、木枠を組み吸音のためにニードルフェルトを詰めて石膏ボードで閉じる。 3、天井も2階からの音が気になるので遮音シートとニードルフェルトを利用し化粧石膏ボードで閉じる。 4、床の下地として、調整束の上に合板かパーチクルボードで下地材を並べて取り付ける。 5、新しく作る壁は木枠を組み両側に石膏ボードで閉じ、引き戸を設置。 6、壁全体を調湿効果のある漆喰で仕上げる。 7、最後にフローリング張って終わり。

床は他の部屋と同じように杉の集成材を床材にしても良いでしょう。 放送では隠し釘を打ち込むのに苦戦していましたが、この土間部分はモルタルで高さをかなり上げられているため、高さ調整的に放送で使われたより薄い集成材を利用したほうが良さそうなので、隠し釘の打ち込みも多少容易になるかもしれません。 全面黒板だった壁は廊下部分だけ黒板を残し、伝言板としてそのまま利用します。 アーチ状の出入り口の問題は、防音カーテンを出入り口の内と外に二重につけ、更にマグネットなどを利用し密閉率を上げます。 こうすることで防音はもちろん、空気層ができ断熱効果(エアコン効率)や各部屋のプライバシーを上げることもできるのです。

子供部屋をより良い環境にするため、廊下側の入口を閉じロフトベットを2つ設置しその下に学習机を置きます。 ベッド部分にカーテンを取り付ければ、ある程度のプライベートな空間を作ることも可能です。 洋服を入れるワードローブは1人づつ用意し、自分のものを自分で片付ける習慣をつけさせます。 鉄パイプ式のロフトベットは2万円程度、60cm弱の組み立て式ワードローブが1万円程度で購入可能なので、2人分で6万円程度で用意できるでしょう。

こちらの案では部屋の中央とリビングから少し奥まった場所に簡易の壁を作り部屋を2つに分けます。 リビングから直接のほうが部屋を広く保てるのですが、アーチ状の出入り口の問題で建具が取り付けづらいことと、個室がほしいと主張するということはプライベート空間がほしいという意味なので、リビングから直接に入る構造はあまり良くないと思ったので、リビングから60cm程度奥まったところに壁を作ることにしました。 これだったら廊下側から入ったほうがいいと思うかもしれませんが、廊下側からだと無駄な通路ができ利用できるスペースが減るので、こういった間取りを採用しました。 取り付ける扉は取り付けが簡単なパネルドアでもいいかもしれません。 部屋を分けたことにより電気的な部分に問題点が出てきますが、コンセントは延長コードを利用し、照明の分岐にはダクトレールという部品を付ければ、電気工事の必要もなく部屋を分けることが可能です。 ここまでの子供部屋の改装は全てDIYで行えば10万円程度でできるでしょう。

この家にある最大の問題点は親の寝室がないことでしたが、土間部分を部屋にしてこの問題を解決しました。 部屋を増やしたからといって収納が減るようなことはなく、下駄箱などの玄関周りの収納も改善されています。 子供部屋もほぼ完全な個室となりプライベートな空間を保て、奥さんが気に入っていたカフェ風のキッチンとリビングも維持できました。 エアコン効率や室内の防音状態も良くなりますが、かといって(各部屋のドアを開ければ)空気の流れも悪くならない小さい子供がいる4人家族の最高の間取りと言えるでしょう。

最後に庭のリフォームについても言及します。 この団地の1階住民には12坪の専用庭が用意され、ここも番組内でリフォームしたのですが、そのリフォームは子供が遊べるスペースとして山を築き簡易の滑り台を設置するというものでした。 しかしこの家は徒歩30秒で公園がある立地なので、わざわざ中途半端な滑り台を作る必要があったのか疑問に感じます。 ここは将来性を考えて家庭菜園をできるスペースなどにしたほうが有意義だったと思います。 自力で家庭菜園スペースに変えることも可能と思う人もいるかもしれませんが、なんとこの庭は水はけを良くするため(庭で水遊びができるようにするため)に透水管と大量の砕石を地中に埋めてしまったため、今後、家庭菜園に変えたくても大量の砕石は取り除くのが困難で大きなネックとなります。 そもそも狭山は茶どころで水はけが良いことで有名なので、水はけ対策をそこまでする必要があったかは疑問です。 このように庭の方もマイナスのリフォームが多く、将来性をもう少し考えてほしかったという感想を持ちました。

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