研究とは? わかりやすく解説
「研究」の意味は<p style="padding-bottom: 10px;"><!--AVOID_CROSSLINK-->読み方:けんきゅう<!--/AVOID_CROSSLINK-->物事を詳しく調べたり、深く考えたりして、事実や真理などを明らかにすること。Weblio国語辞典では「研究」の意味や使い方、用例、類似表現などを解説しています。
学術的な研究の目的は、突き詰めれば新しい事実や解釈の発見である。それゆえ研究の遂行者は、得られた研究成果が「新しい事実や解釈の発見」であることを証明するために、それが先行研究によってまだ解明されていないこと(新規性)も示す必要がある。また、自身の研究成果が新しい発見であることを他の研究者によって認めてもらうためには、学会や査読付き論文などにおいて研究成果を公表しなければならない。もしどんなに優れた研究成果が得られても、それが他の研究者によってすでに明らかにされていたとすれば、精度のよしあし、方法/条件、解釈等に差異がない場合には、原則としてその研究は「無価値」に等しいとされる可能性がある。
研究史の整理 その他分類
基礎研究 特別な応用や用途を考慮せず、新たな法則や定理などの「発見」を目的にして行われる研究。純粋研究とも呼ばれ、応用研究の核となる。 応用研究 基礎研究の成果を応用し、特定の目標を定め、実用化の可能性を確認する研究。すでに実用化されている方法に関して、新たな応用方法を探索する研究も含む。 開発研究 基礎研究および応用研究の成果を利用し、科学技術(装置、製品、システム、工程など)の創出を目指す研究。既存の科学技術の改良を目的とする研究も指す。形態
独自研究 Wikipediaの編集方針については「Wikipedia:独自研究は載せない」をご覧ください。独自研究は、一次研究とも呼ばれ、研究の主題に関する以前の出版物の要約、レビュー、または合成に基づくものではない研究のことである。作成された資料は、一次資料となる。一次研究の目的は新しい知識を生み出すことであり、既存の知識を新しい形(要約または分類)で提示することではない [ 4 ] [ 5 ] 。
独自研究は、それが関係する規律に応じて、いくつかの形態を取る。実験では、通常、例えば、実験室などで、研究対象の直接的・間接的な観察を行い、実験、方法論、結果、および結論を文書化する。または以前の結果の新しい解釈を提供する。分析作業では、一般に、新しい (たとえば) 数学的な結果が生成されたり、既存の問題にアプローチする新しい方法が作成される。この種の実験や分析を行わない分野においては、研究者の研究の結果に基づいて既存の理解が変化または再解釈される特定の方法が独創性であると解釈される [ 6 ] 。
科学研究科学研究は、データを収集し、好奇心を満たすための体系的な方法である。この研究は、自然現象や世界の特性を説明のための科学的な情報と理論を提供する。科学研究は実用的な応用を可能とする。科学研究には、公的機関、慈善団体、多くの企業を含む民間団体が資金を提供している。科学研究は、学問や応用分野に応じて、様々な分類に細分化することができる。科学研究の内容は、学術機関の立場を判断するために広く使用されている基準であるが、研究の質は必ずしも教育の質につながらないため (相関関係が常にあるわけではない) 、不正確な評価であるとの主張もある [ 9 ] 。
人文科学研究人文科学研究は、例えば、神秘学や記号論などの異なる方法を含む。人文科学者は通常、質問に対する究極の正解を探すのではなく、それを取り巻く問題と詳細を探る。文脈は常に重要であり、文脈は社会的、歴史的、政治的、文化的、または民族的であり得る。人文科学研究の一例は、歴史的手法で具体化された歴史的研究である。歴史家は、一次情報源やその他の証拠を使用して、トピックを体系的に調査し、過去の歴史を記述する。他の研究は、特にこれらを説明する理由や動機を探すことなく、社会や地域社会における行動の発生を調べることを目的としている。これらの研究は定性的または定量的であり、クィア理論やフェミニスト理論のような様々なアプローチを使用することができる [ 10 ] 。
芸術研究芸術研究は、"実践に基づく研究" とも言われ、創作作品を研究対象とする場合である。それは知識と真実を探す研究において純粋な科学的方法に代わる手法である。
文書研究過程
- 予備調査、予備実験、先行研究のレビュー: 「何を調べたいのか」、「何を調べるのか」、「何を調べることが出来るのか」、「何を調べればモノになるのか?」「調べようとする問題に先人はどのように取り組んできたのか」、「調べようとする事柄を調べるにはどのような方法が検討しえるのか」を整理するために文献調査、討論、予備的な実験等を行う。
- 研究目的の決定: これからおこなう一連の活動によってどのような問題を解決、解明しようとするのかを決定する。また、これから解決、解明しようとする問題にどのような切り口から光を当てるのか、どのような着眼点を持つのかをまとめる。
- 仮説の構築: "(2)"で設定した問題の「仮の答え」をいくつか考える。ここでいうところの「仮の答え」は、「棄却すべきであるか否か」を「いくつかの実験事実等の事実」と「それからの推論」のみで決定できるものでなければならない(検証可能性)とされ、通常、定性的あるいは定量的なモデルを立てるという形をとる。 但し、場合によっては明確な形の仮説をおかず、「ここを調べればちょうど抜けたパズルのかけらが埋まりそうだ」といったレベルの考えで話を進めることもある(だからといって悪い結果が得られるとは限らない)。また、「どのような実験をすればどのような結果(どのような範囲、傾向の結果)が得られるのか」であるだとか、「もしこういう結果が出た場合はこういうことが考えられる」、「複数の実験および先行研究の結果を組み合わせた上でどのような知見が得られるのか」などの問題意識をよりハッキリさせるにとどまる場合がある。そのようなケースにおいては(2)の段階や(4)の段階との区別があいまいになる
- (仮説検証のための)調査方法、実験方法の立案、実験の準備: 実際に行う実験を「いつ、どこで、何をつかってどのように何を行う」といったルーチンワークレベルの作業手順におとす。必要な機材がなければ購入計画を立てるあるいは設計するあるいは自分で製作する。また、解析するための方法を検討する。解析方法、実験回数の選択などは統計学特に実験計画法に従って検討する。
- 実験、調査(データの収集、データの解析): "(4)"で立案した計画に沿って実際の実験、調査、解析などを行い、結果をグラフや図や表にまとめる。適宜統計処理を行う。実験、解析などの段階においては以下の"(9)"の「偶然的な発見」が得られることがあり、また、誤謬が紛れ込む可能性も高い。その意味でこの段階は、まさに研究におけるクリティカルフェーズである。この過程では、特に実験ノートが威力を発揮する。
- 考察: 仮説、研究目的の妥当性の評価、得られたデータから予想あるいは主張できる内容の抽出、仮説の真偽判定及び修正、及びそれらに基づいた研究計画の修正などを行う。また、得られたデータや先行研究によって得られた事実にどのような文脈の中におくのかを検討する。
- 研究成果発表の公表: 学会発表・専門誌への公刊、研究室内、学内での研究報告会、審査会等。ここでもらった意見の一部は研究にフィードバックされる。
- 突然のひらめき: 有名な学者の多くが、行き詰まった環境下でふと、あることに気づき、ブレークスルーに繋がったというエピソードを語る。
- 偶然的な発見(セレンディピティ): 有名な学者の多くが偶然という言い方をするが、実際のところは、広くアンテナを張り巡らし、適切な記録をとり、わずかな兆候を見逃さず、いろいろな解析処理を試せるだけの技能とチャレンジ精神を持ち、適宜研究計画にフィードバックを加えるといったことが出来るぐらいに訓練された人間以外にはなかなかこのような幸運は訪れない。
- 偶然(学会、ディスカッション)などで情報にめぐり合う: ある噂を聞いてあわてて帰って研究室に引きこもって何かに取り付かれたように研究に取り組んだという逸話が残る先生が何人かいる。
- 研究経費の獲得(科研費、COE等): 地獄の沙汰も金次第。
研究を行う際に、研究者が単独で行うか (個人研究)、もしくは民間企業等の他組織の研究者及び研究経費等を受け入れて、共通の課題について共同して行うか (共同研究)についても決定する。
手法
ニューヨーク公立図書館の研究室で二次調査が進行中の例 モーリス・ヒルマンは、20世紀の優れたワクチン学者で、当時の他のどの科学者よりも多くの命を救ったとして信じられている [ 11 ] 。研究プロセスの目的は、新しい知識を生み出すこと、またはトピックや問題についての理解を深める方法である。このプロセスは、3 つの主要な形式を取る (ただし、それらの間の境界が不明瞭になる可能性がある)。
- 探索的研究、問題や疑問を特定し、定義するのに役立つ。
- 発展的研究、理論をテストし、問題や質問の解決策を提案する。
- 実証的研究、経験的証拠を用いて解決策の実現可能性をテストする
定性的研究 人間の行動と、行動を支配する理由を理解し、幅広い質問をしたり、言葉、画像、 ビデオなどの形でデータを収集したり、分析したり、テーマを探したりする。 定量的研究 定量的性質や現象、その関係を体系的に実証的に調査し、統計的手法を用いて分析する数値データを収集する。
混合研究法、すなわち、一次データと二次データの両方を用いた質的要素と定量的要素を含む研究が一般的になってきている [ 14 ] 。この方法には、定性、定量のそれぞれ単独では得られない利点がある。たとえば、研究者は定性的調査を行い、定量的調査を行って追加の洞察を得ることができる [ 15 ] 。
研究倫理
研究関連の人物
- 研究主宰者 (英語版) (研究室の主宰者、Principal investigator、略称:PI) ‐ 研究の責任者、研究グループのリーダー [ 17 ][ 18 ]
- 研究者 - 研究員
関連項目
ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。出典
- ^Howard 2012, pp. 199–220.
- ^村上 2019, pp. 31–79.
- ^村上 2019, pp. 167–182.
- ^ “What is Original Research? Original research is considered a primary source”. Thomas G. Carpenter Library, University of North Florida. 2011年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月9日閲覧。
- ^ Rozakis, Laurie (2007). Schaum's Quick Guide to Writing Great Research Papers. McGraw Hill Professional. ISBN978-0071511223 . https://books.google.com/books?id=XlIH4R9Z_k8C&pg=PT75
- ^ Singh, Michael (2009年10月6日). “Early career researcher originality: Engaging Richard Florida's international competition for creative workers”. Centre for Educational Research, University of Western Sydney. p. 2. 2011年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月12日閲覧。
- ^ Callaham, Michael; Wears, Robert; Weber, Ellen L. (2002). “Journal Prestige, Publication Bias, and Other Characteristics Associated With Citation of Published Studies in Peer-Reviewed Journals”. JAMA287 (21): 2847–50. doi:10.1001/jama.287.21.2847.
- PMID12038930.
- ^ US Department of Labor (2006). Occupational Outlook Handbook, 2006–2007 edition. Mcgraw-hill.
- ISBN978-0071472883 . https://books.google.com/books?id=oFFWt5oyA3oC&q=%22original+research%22&pg=PA178
- ^ J. Scott Armstrong & Tad Sperry (1994). “Business School Prestige: Research versus Teaching”. Energy & Environment18 (2): 13–43. オリジナルの2010-06-20時点におけるアーカイブ。 . https://web.archive.org/web/20100620223714/http://marketing.wharton.upenn.edu/documents/research/Business%20School%20Prestige.pdf 2020年12月21日閲覧。 .
- ^ Roffee, James A; Waling, Andrea (18 August 2016). “Resolving ethical challenges when researching with minority and vulnerable populations: LGBTIQ victims of violence, harassment and bullying” (英語). Research Ethics13 (1): 4–22. doi:10.1177/1747016116658693.
- ^ Sullivan P (2005年4月13日). “Maurice R. Hilleman dies; created vaccines”. The Washington Post . https://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A48244-2005Apr12.html
- ^ Eyler, Amy A., PhD, CHES. (2020). Research Methods for Public Health. New York: Springer Publishing Company.
- ISBN978-0-8261-8206-7.
- OCLC1202451096 . https://www.worldcat.org/oclc/1202451096 2020年12月21日閲覧。
- ^ Kara H. (2012). Research and Evaluation for Busy Practitioners: A Time-Saving Guide, p. 102. Bristol: The Policy Press.
- ^ Kara H (2012). Research and Evaluation for Busy Practitioners: A Time-Saving Guide, p. 114. Bristol: The Policy Press.
- ^ Creswell, John W. (2014). Research design : qualitative, quantitative, and mixed methods approaches (4th ed.). Thousand Oaks: Sage.
- ISBN978-1-4522-2609-5 . https://books.google.com/books?id=PViMtOnJ1LcC
- ^ Liu, Alex (2015). “Structural Equation Modeling and Latent Variable Approaches”. Emerging Trends in the Social and Behavioral Sciences. John Wiley & Sons, Inc.. pp. 1–15. doi:10.1002/9781118900772.etrds0325.
- ISBN978-1118900772
- ^ “気付いてないのはPIだけ?”. www.natureasia.com. 2023年7月5日閲覧。
- ^ 日経バイオテクONLINE. “研究主宰者(PI)”. 日経バイオテクONLINE. 2023年7月5日閲覧。
参考文献
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。 記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。( 2016年7月 )- 文部科学省 平成21年(2009年)度7月 高等学校学習指導要領解説 理科編[1]
- 小泉治彦 著:「理科課題研究ガイドブック」千葉大学[2]
- California Science Teachers Association [3]による図解 How science works.[4]
- Becker, Howard「文献に怯える」『ベッカー先生の論文教室(小川芳範・訳)』慶應義塾大学出版会、2012年4月30日、199-220頁。
- ISBN9784766419375。
- NCIDBB08994076。
- 村上, 紀夫「第3章 論文の集め方と読み方」『歴史学で卒業論文を書くために』創元社、2019年9月20日、31-79頁。
- ISBN9784422800417。
- NCIDBB28929146。
- 村上, 紀夫「第10章「はじめに」を書く」『歴史学で卒業論文を書くために』創元社、2019年9月20日、167-182頁。
- ISBN9784422800417。
- NCIDBB28929146。
研究(近代以前)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 02:30 UTC 版)
ウィキペディア小見出し辞書の「研究」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ。研究
出典:『Wiktionary』 (2021/10/17 01:10 UTC 版)
名詞 発音 (?) 翻訳 関連語 動詞 活用「研究」の例文・使い方・用例・文例
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 「研究」に関係したコラム- 株式の投資判断とされるR&D比率とは 株式の投資判断とされるR&D比率とは、売上高のR&Dの割合をパーセンテージで表したものです。R&D比率は、売上高研究開発費比率ともいいます。R&D比率のR&Dとは研究開発費のことです。一般的にR&D比.
- 株式の投資8原則とは 株式の投資8原則とは、過去の相場経験を8つの法則にまとめたものです。1.十分に調査する購入予定の銘柄の財務内容やチャートなどを十分に調査して研究することが望ましいとされます。また、企業の発表する決算報.
- 株式やFX、CFDのアストロロジー分析とは 株式やFX、CFDの分析手段には、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析、クオンツ分析、定量分析などがあります。そして、アストロロジー分析も株式やFX、CFDの分析手段の1つとして用いられています。ア.
- FXのチャート分析ソフトMT4のインディケーターを提供しているWebサイトの一覧 FX(外国為替証拠金取引)のチャート分析ソフトMT4(Meta Trader 4)のインディケーターを提供しているWebサイトの一覧です。インディケーターのファイル形式は、「.mq4」、あるいは、「.
- 株式の中型株とは 東京証券取引所(東証)では、規模別株価指数の算出のために一部上場銘柄を大型株、中型株、小型株の3つに分類しています。その基準は、時価総額や株式の流動性などによって順位づけしたものになっています。大型株.
- 1 デジタル大辞泉
- 2 短編小説作品名辞典
- 3 ウィキペディア
- 4 ウィキペディア小見出し辞書
- 5 Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)
- 6 Weblio日本語例文用例辞書
研究のページの著作権 Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。
ウェブリオのサービス©2026 GRAS Group, Inc.RSS