韓流ソムリエ 田代親世の韓国エンタメナビゲート
韓国のドラマ・映画・スター、ミュージカル情報といった韓国エンタメの魅力を、みどころ解説・動画・コラム記事などで紹介しています。みなさんの韓流ライフのガイドになればと思います。
ミュージカル『シラノ』は、1897年に上演された、 エドモン・ロスタンが書いた 『シラノ・ド・ベルジュラック』という戯曲をもとに作られた ミュージカルです。 2009年にスペイン、日本で初演された フランク・ワイルドホーン作曲、レスリー・ブリッカス脚本という 『ジキル&ハイド』のコンビによる作品です。 韓国では今回が初演で、 ミュージカル界の皇帝リュ・ジョンハンが プロデューサーを務めたことでも 大きな話題となっている作品です。
私は『シラノ・ド・ベルジュラック』は かなり昔に映画を見たことがあったり、 お芝居で『白野弁十郎』を見たことがあるという感じですが、 大好きなお話なんです。 ただ、ミュージカルの『シラノ』に関しては、 2009年と2013年に上演された日本版を見ていませんし、 今回は時間もなくて予習できませんでした。
でもまあ今回は4回続けて見るから、 真っ白な状態から知っていく過程を楽しむのもいいかなと思いまして。 でも物語自体は概要は知っているお話なので 1回目から切なさが胸にしみてとっても良かったです。
曲に関しては1回目で既に好みの曲が見つかりましたが、 それもやっぱり、しっかり耳になじんできたのは3回目あたりから。 4回目を見終えた今ではもう、 「すっごいいい曲だなあ」と思えて、 ずっと『シラノ』のメロディーが頭の中を回っている状態です。
作品全体の感想は、 ほぼ戯曲通りに作られている演劇的な作品なので、 前日東京で『レ・ミゼラブル』を見たばかりの身としては、 あの、前のシーンを食い気味にタッタカ進んでいく 『レ・ミゼラブル』の後で見ると、 最初見た時は芝居部分が長く感じられましたが、 1幕は特に笑えるシーンが多いので、 2回、3回と見るたびに慣れてきました。
韓国で人気の、 ドドーン、ババーン、豪華なセット~、スピーディーな展開~という、 ぱっと見の派手さには欠けるかもしれませんが、 丁寧に作られている感じがして、 見終わった後も、 生き方が不器用だったけど魂は輝いていたシラノの人生だったり、 古き良き時代の男の心意気だったり、 もの悲しくも温かく強いものがずっと心に残るというか、 じわりじわりと余韻に浸れる作品だなあと感じます。 今もう『シラノ』ロスに陥っています。
それぞれのキャストを見た感想は、 まず最初に見たホン・グァンホ、とても良かったです〜。 豪胆で愉快で堂々たる男なのに、外見のコンプレックスで、 恋だけは進めない切ない男心にぐっときました。 歌声の安定感は抜群です。 そして切ない演技もうまいなあと。
ホン・グァンホの醸し出す ドラえもんのジャイアンな雰囲気が(笑)、 私がイメージする、というか、 映画のジェラール・ドパルデューが私のシラノ像なのですが、 そこに近かったかな。 あ、肝心な鼻は、大きいというより高い造形で、 さほど気にならず、 というか、ホングァンホの場合、 むしろしゅっとしてさわやかで、ハンサムに見えました(爆)。
で、ホン・グァンホ、 帽子を何度も被ったり脱いだりするのですが、 その時にいつもサラサラヘアをかきあげるのが素敵で、 個人的にツボでした。
キム・ドンワンもしっかり歌えていましたね。 でも初回はまだ歌いこなすのに精一杯な感じで、 その辺りが、皆を率いて舞台を掌握するカリスマに欠けた気がしましたが、 あとの二人がうますぎるので、それは仕方がないかなと。 でも十分うまいです。 キャラクター的にも、顔で笑って心で泣いて~的な、 ドンワンがドラマでよく演じるキャラと重なって似合っていました。 ロクサーヌのバルコニーの下でクリスチャンとワチャワチャしたり、 そのあとの切ないシーンなんか、 帽子を胸に抱えて切なさに悶える感じが凄く良かったです。
リュ・ジョンハンの『シラノ』は、 舞台掌握力と歌や台詞の聞きやすさがピカ一でした。 やはり、華があります。 そして恋心を歌う時はさすがに艶があって聞かせます。 また15年後のシラノの扮装が凄くよく似合ってました。 素敵に歳をとった紳士という感じで^^。 全般に大人なシラノという感じでした。
今回は製作者と主演を兼ねていて、 並々ならぬ大変さだったと想像されます。 この日、かなり緊張していた感じで本調子ではなかった気が… 自分のことだけに集中できる状況ではなかったでしょうしね。 カーテンコールでは、感慨無量な感じで、 ちょっと目をつぶってホッと息を吐いた姿が印象的でした^^。
ヒロイン、ロクサーヌ役の チェ・ヒョンジュとリナはどちらも愛らしくてキュートで 歌も上手で良かったです。
美男剣士クリスチャン役のソ・ギョンスとイム・ビョングン、 ソ・ギョンスの方が田舎っぽくて、 イム・ビョングンのほうが色男的ですかね。 歌はどちらもとっても素晴らしかったです。
役的にちょっとでくの坊っぽいのですが、 もっとこってり芝居しても面白いんじゃないかな~と思うくらい、 まだ存在感が薄かったです(汗) 美男美男といわれる割には、 シラノの方が断然かっこよく見えてますし(笑)。 そして、7,8日のそれぞれの最初の公演日には 特別なプレゼントがもらえました。
表がイラストで、 裏には劇中でシラノがクリスチャンに代わってロクサーヌ書いた手紙の文章。 「僕の天使 僕の夢 我が魂の息づかいのような君よ。 夢なのか この瞬間 君のその微笑みが僕に命をくれる」 (訳は自己流です)と書かれてます。 ロマンチックで切ないです(泣)
で、この初回プレゼントのハガキの裏のシラノの言葉は それぞれ違ってました。 そしてよく見たら俳優さんたちの自筆なんですね。 それぞれのお気に入りの文なんでしょうかね。
リュ・ジョンハンのは、 「愛と呼んでみようか、この気持ちを。 愛してもいいのだろうか、おそれ多くも私が? すべてのものが完璧な私の君」 という感じです。 さすが、詩人のシラノが主人公だけに、 本当に切ない男心の結晶が言葉になっていますね。
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