30年放置のガレージジャッキ(油圧ジャッキ)を修理してみた|上がらない・下がらない原因
古いガレージジャッキを修理しました。エマーソンのEM-03 最大揚程質量2tの物です。ジャッキが上がらない原因は作動油不足、ジャッキが素直に下がらない原因は油圧シリンダーのロッドの汚れでした。エアーベントバルブは新たに作り直しました。
長年放置していたガレージジャッキ(油圧ジャッキ)が、途中までしか上がらない・下がらない状態になっていました。 今回は、現在使っているガレージジャッキのオイル補充のついでに、実家に置きっぱなしだった古いジャッキを修理してみました。 このジャッキはおそらく30年ほど放置されていた物ですが、分解清掃とオイル交換を行った結果、正常に動くようになりました。 同じようにガレージジャッキが上がらない・下がらない症状で困っている方の参考になればと思い、修理の様子を記録しておきます。
- 結論(今回の修理内容)
- ガレージジャッキが上がらない・下がらない症状
- ガレージジャッキ修理① 掃除とオイル交換
- オイル交換
- 第一案 ドアトリムクリップ+ゴムワッシャー → 失敗
- 第二案 ドアトリムクリップのみ → 栓は出来るが油漏れ
- 第三案 耳栓 → ほぼ成功 ただし少々問題あり
- 第四案 ドアトリムクリップ+耳栓 → 完全成功
- Oリング交換
結論(今回の修理内容)
- 掃除
- オイル交換
- エアーベントバルブ修理
- ジャッキ分解清掃
- グリスアップ・組付け
修理の結果、ジャッキの上がらない原因は、主に作動油不足とエア混入でした。一方、下がらない原因は、シリンダーロッド周辺の汚れとグリス切れが大きかったと考えられます。
ガレージジャッキが上がらない・下がらない症状
30年放置していた油圧ジャッキ途中までは上がるのですが、後はいくらハンドルを上下させてもそれ以上上がらない状態です。
途中までは下がるのですが、途中で止まってしまいそのままでは下がらない状態です。
ガレージジャッキ修理① 掃除とオイル交換
シリンダー周りに付着した油と埃を丁寧に落とす キノコ型ゴム部品のエアーベントバルブが劣化で2つに割れてしまった上の写真のジャッキの下にあるものがエアーベントバルブです。
キノコのような形をしたゴム製の部品なのですが、ゴムが劣化していて外すときに破損して2つに分かれてしまいました。
オイル交換 給油口から古い作動油を完全に排出し、新しいオイルを注入する排出後は、新しい作動油を給油口から注入します。注入量はピストンロッドの少し上までが目安です。油量が不足すると、ジャッキは途中までしか上がらず、ピストンの駆動力が十分に得られません。また、作動油だけでなく、空気抜きも同時に行うと、ジャッキの上昇がスムーズになります。
エマーソン(Emerson) エマーソン 油圧ジャッキのメンテナンスに! !ガレージジャッキ修理② エアーベントバルブ修理
ガレージジャッキの動作不良の原因として意外に多いのが、エアーベントバルブの不具合です。このバルブは油圧ジャッキ内部の空気を抜き、油漏れを防ぐ重要な役割を持っています。長期間放置されたジャッキでは、バルブが固着したり、シールが劣化して機能しなくなることがあります。
第一案 ドアトリムクリップ+ゴムワッシャー → 失敗 エアーベントバルブ試作一号この案は却下
第二案 ドアトリムクリップのみ → 栓は出来るが油漏れ エアーベントバルブ試作二号このドアトリムクリップは首下寸法10mmでそのままではシリンダー内のパイプに当たる可能性がある為、先端を3mm位切り落としました。
エアーベントバルブ試作二号組付け見た目は完璧なのですが実際ジャッキを作動させてみると、
ジャッキを下げる時にドアトリムクリップの根元から作動油が漏れ出てきます。
この案も却下
第三案 耳栓 → ほぼ成功 ただし少々問題あり何かほかに良い物が無いか・・・考えた結果出た答えは耳栓です。
エアーベントバルブ試作三号 耳栓給油口に入れるときは指でギュッと縮めて突っ込み、後は放っておけばじわじわと元の大きさに戻り給油口にぴったり密着してくれる筈です。
エアーベントバルブ試作三号 耳栓組付けジャッキを何回か上下させてみましたが、油漏れも無く問題無さそうです。
極力安く上げる方法としてはこの方法で完成としても良さそうです。
このエアーベントバルブ(耳栓)を抜き取る時は、全体を縮ませながらゆっくりと引き抜かないと千切れてしまいそうです。
第四案 ドアトリムクリップ+耳栓 → 完全成功 耳栓を輪切りにし、中心を抜いて代用ワッシャーを作成- 耳栓の太い方を厚さ3mm位に輪切りにします。
- 7mmのポンチで中心を抜き取ります。
油漏れも無し、ようやく納得のいく物が出来ました。完成です。
しかも、想定外の使いやすい機能が追加されました。
ジャッキを下げた後このエアーベントバルブを少し横に倒してやるとシリンダー内の圧縮された空気がシュッと音がして抜けます。
*注意圧縮空気を抜いた後は必ずエアーベントバルブを元通り押し込むようにします。元通り押し込まずに何度もジャッキの上下をさせていると突然ポンと音がしてエアーベントバルブが飛び出し、同時に油が噴出し、油を浴びることになります。(なりました)
エーモン工業さんで、ホンダのドアトリムクリップは、1666 という型番で売られていたのですが、現在は 3864 という型番に変更になっているようです。
ガレージジャッキ修理③ 下がらない原因修理
ジャッキを上げたまま下がらない場合、原因の多くは油圧シリンダー内の圧力異常やバルブの詰まりにあります。特に長期間使わなかったジャッキでは、オイルの劣化や内部の錆、微細なゴミの堆積によって油圧がスムーズに動かなくなることがあります。
Oリング交換- 溝の中の直径 8mm
- 溝の幅 2.5mm
- シャフトの外径 10.8mm です。
Oリングの規格で言うと P-8 で良さそうです。
前後のキャスター取り付け部とジャッキのアーム根元部分のナットを緩めようとしたところ、このサイズに合うメガネレンチやスパナがありません。しかもスプリングワッシャーの錆も手伝ってか かなり固く締まっています。
対辺距離18mmって初めて見ました。
こんな時はモンキーレンチを使うか、バイスグリップを使ってハンマーで叩くか、パイプレンチで緩めるか、
案はいろいろあるのですが、今回は100均ショップの便利工具【フリーレンチ】を使いました。
このレンチは掴む物のサイズに関係無くネジを緩めたり閉めたりする事が出来ます。
レンチの開き部がぶらぶらして使いにくいのですが便利な物ではあります。
このレンチでナットを掴み、軽く手で押さえ、ハンマーでレンチを叩いてナットを緩める事が出来ました。(100均ショップの製品なので最悪の場合壊れても 懐具合の損害は少ないです)
シリンダー以外の部品を分解・掃除・グリスアップして組付け実用には問題のないレベルまで直りました。
パーツクリーナーでロッドの汚れを落とし、ジャッキの動作確認をすると → 動きが余計に悪くなりました。
次に潤滑油をスプレーしてみると → 多少動きが良くなりましたが、弄る前の方が動きがスムーズだった気がします。
次にグリーススプレーを吹き付けて、何度かピストンを動かしてグリースをなじませた後確認すると→ ジャッキが一番下まで自重+バネの力で下がる様になりました。
ジャッキが素直に下がらない不具合はピストンロッド部の掃除+グリースアップだけで直る可能性が高いです。
用途:密封軸受、電動工具、工作機械、紡績機械、製鉄機械、コンベア、ギア、ベアリング、カムシャフトなどの潤滑・防錆。実はまだ問題があり、無負荷でジャッキを下げる時に少々ノッキング現象があります。
作動油がかなり汚れていたので、汚れの塊か何かが悪さをしていると思われます。具体的には、リリースバルブ内部付近の汚れが原因だと推測します。
まとめ
ガレージジャッキ(油圧ジャッキ)が上がらない原因はほとんどオイル不足です ガレージジャッキが途中までしか上がらない原因は大抵オイル不足です。ジャッキ用オイルを補充して簡単に修理する方法を写真付きで解説します。 ojisan-letstry.com タイヤの交換時にはスペアタイヤの確認も必ず行いましょう。 ojisan-letstry.com おじさんをフォローする関連記事
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