【完全ネタバレ】映画『寄生獣 完結編』を観たので怒りの更新。
映画『寄生獣 完結編』を観てきた。完全ネタバレ感想。
→ミギーの声が阿部サダヲということも相まって、冷徹で恐ろしいパラサイトではなく、フレンドリーな相棒みたいになっている。 新一とミギーが対等の立場で、力を合わせようぜ!と、純粋に協力し合う様子。 さらにミギーは刃物に変化してネギ切ったり豆腐切ったり、倉森に盗撮された写真を見て「わたしは写真映りが悪いな(笑)」とか言う。 わざとコミカルなキャラクターにされている。 ねーーーーーーわーーーーーーー! あと、声ね、声。もう平野綾で良かったよ。
泉家、母子家庭に。父親は無かったことに。→「母ひとり子ひとりなら母との絆がより強調される!」という発想がすでに貧しい。 あの過酷な状況で父も母もいないというのは、精神的にも物理的にもただの高校生にはしんどいと思うけどなー。 母が死んだ後は一人で何事もなかったように暮らし続けるんだけど、金とか親戚どう対処してるんだろう。 葬式出したのかどうかも不明だし、周りにつっこまれるはずなのにな。 母、勝手に薬剤師設定にされてたから、生活に困らない貯金はあるのかも。
加奈、宇田&ジョー、美津代さんも全部端折られる。→どれもこれも重要人物なのにさあ。 特に唯一の仲間・宇田さん。 でもこの映画だと、ミギーが仲間(相棒)になってるから両親がいなくても、宇田さんがいなくてもやっていけるらしい。
パラサイト、深海から出現。コンテナ運搬車などで運ばれる。→内陸まで運ばれるのにすごく時間がかかると思う。 寄生せずにどこまで行ける設定なんだよっていうね。 監督的には、宇宙からなんとなく来た生き物ではなく地球が生んだ生き物、ということにしたかったらしい。
犬の寄生獣との遭遇、なし。最初に遭遇するのが犬に寄生したパラサイトで、犬を喰う。 だから人間に寄生したパラサイトは、人間を喰う。 大事なシーンなのに映画ではいきなり人間喰ってるパラサイトと遭遇してバトルに。 新一、最初から落ち着きすぎてて不自然。
田宮「地球上の誰かがふと思った」後藤「この種を喰い殺せ」冒頭のモノローグを田宮に言わせる。 田宮の「この種を喰い殺せ」をなぜか後藤に言わせる。 特に後者は田宮のセリフだからインパクトあるのに。
田宮良子、新一やパラサイト仲間と話すときにも女ことばが混じる。 「A」が警察官。 母親が襲われることの原因は新一に。→家の近所で「A」と戦ってとどめをささなかったので、通りがかりの母親が襲われる。 原作で旅行先にいたパラサイトに襲われたのは偶然なのに、映画だと新一のせいで母親が死んでる。 でも原作は偶然なのに旅行を止めなかったくらいのことで「俺のせいで……!」って苦しむのに、映画じゃさほど自分が悪いと思ってない。
母親パラサイト化→新一復活→広川&島田エピソード挟む→VS母親の時系列改変 新一の胸を塞いだときのミギーの説明が一切ない。→単に「わたしの体で穴を修復した」というだけで、 なぜ新一が超人的な体力になったのか、詳細説明はされない。 涙が出なくなった原因がミギーが全身に散ったから?と苦悩することもない。
車に轢かれた子犬、公園で死ぬまで抱かない。 VS寄生後の母親、やけどの右腕がパラサイトの攻撃から新一をかばって振り払う。→「新一への母の愛が奇跡を!」みたいなことらしい。 はぁ?頭がパラサイトに乗っ取られてるんだからそんな感情1mmも残ってないんだよ! そこが哀しくていいんじゃないかー!
村野里美、新一にミギーが寄生していることを途中で知る。 島田の正体は髪の毛でバレるが、理由の説明はない。 VS島田、ミギーが弓に変化して木材を矢にしてズドーン。 田宮良子、親殺害後も顔も名前も変えずに普通に暮らす。 田宮良子の「頭の中はカラッポだよ~~~~ん」は省略。→個人的には名シーンだと思うんだけどな。 アニメ版であのシーンを「目撃者がカップル二人なんて手抜き!」って非難してた人がいたけど、やっただけましだったよアニメ版。
愛妻家の探偵倉森、子持ちやもめで田宮良子に懸想する貧乏記者に。→倉森はただの巻き込まれた一般市民だからいいのに、田宮良子に惚れてる記者という設定。 なので「子どものころから……名探偵にあこがれていました……」も、ベビーベッドの「名探偵ホームズ」の署名もない。 尺の関係だろうけど報告書も書かないし、死ぬ前に平間警部補と話すシーンもない。 人類の役に立った感が少なくて、娘も倉森も田宮一人のために無駄死にしたっぽくてひどい。
田宮良子が新一の母に顔を変えて引き止めるシーンがない。→ うわあああああああああああああああああああ!!!!!
倉森VS田宮と市役所戦が同時進行になっている。→新一は田宮の方に居合わせるので市役所戦には不在。 田宮を片付けたあと市役所に駆けつけた平間警部補、後藤がはじき返した銃弾であっさり死亡。 そもそもこの時系列だと市役所が怪しまれた理由がよくわからない。 説明不足が残念だけど、まあテンポよく進めるためにはそれほど気にならない改変か。
三木の出番2シーンのみ。新一にあっさり殺される。 VS後藤の鉄の棒「有機塩素化合物かも」→「放射性物質が大量に!」→最終決戦の場所が災害廃棄物処理場になっていて、無駄に反原発要素が盛り込まれた感。 なお、後藤のシーンもかなり端折られてて、あの絶対的な恐ろしさや絶望感が薄れた。
「心に余裕(ヒマ)がある生物 なんとすばらしい!」じゃなかった→正直に申し上げますと、最後の浦上との屋上のシーン、わたくし、寝てしまいました。 なので、正確に一言一句は覚えてないけど、新一の心象風景の中でミギーが言うこのセリフが、やたらくどくどと人間の素晴らしさを語るセリフになってた気がする。 原作とまったく同じだったらすみません。
ちなみに映画で寝たのは「テルマエロマエ」以来です。 (上戸彩が古代ローマに行ったあたりで爆睡した)
でも許せないんです。無意味な改変だけは! 特に、田宮良子が母親の顔して心の穴が塞がって涙も出る、を端折ったのは本当に許せん。 (もちろん占い師の助言もないよ)
※和田慎二『怪盗アマリリス』6巻 ナナのシネマパラダイス ACT2より
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