空中庭園と幻の飛行船
スタジオジブリの作品が好きなら絶対に読んでおくべき!全ページに宮崎駿のイラストが付いている絵物語『シュナの旅』。ジブリ版『ゲド戦記』の原案にもなったこの作品のあらすじと見どころをご紹介。
この物語は、チベットの民話「犬になった王子」(賈芝・孫剣冰編 君島久子訳 岩波書店)が元になっています。穀物を持たない貧しい国民の生活を愁えたある国の王子が、苦難の旅の末、竜王から麦の粒を盗み出し、そのために魔法で犬の姿に変えられてしまいますが、ひとりの娘の愛によって救われ、ついに祖国に麦をもたらすという民話です。 (中略) 十数年前、はじめて読んで以来、この民話のアニメーション化がひとつの夢だったのですが、現在の日本の状況では、このような地味な企画は通るはずもありません、むしろ中国でこそ、アニメーション化すべきだなどとあきらめていたのですが、今回徳間書店の人々のすすめもあって、何らかの形での自分なりの映像化を思いたったしだいです。
この作品が『ゲド戦記』のビジュアルに大きな影響を与えているのは、この町並みの風景からもよく分かると思います。 『シュナの旅』 あらすじ いつのころか、もはや定かではない 旧い谷の底に、時から見捨てられた小さな王国があった 谷には陽の光も入らず、大地も痩せ、人々の生活は貧しかった 物語の主人公はこの国の王子シュナ あまりにも厳しく貧しい王国の生活を憂いていた ある時、シュナは行き倒れた異国の旅人を見つける その老いた旅人は疲労と飢えでもはや助からなかった だが男は死の床でシュナにあるものを見せる それは見たことのない穀物の種だった 「この穀物さえあれば、人民はけっして飢えず、豊かに平和に暮らせると……」 その実は既に殻をむかれて死んでいた しかし、西の彼方、大地果つるところに 黄金の穀物が豊穣の波となってゆれる土地があるという 旅人はシュナの心に熱い思いを残して逝った シュナはヤックルを連れて西へと旅立つ決意をする だが、その旅路には幾多の困難が待ち受けていた 朽ち果てた船に住む人々 人買いの行き交う都 滅んだはずの生命たち やがてシュナが知ることになる秘密、訪れる最大の苦難 シュナは「黄金の穀物」を持ち帰ることが出来たのか…?いかがでしょうか?『ゲド戦記』だけでなく、『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』が好きな方にもオススメできる、ジブリ作品が好きならたまらない逸品となっています。このクオリティなのにお値段が安いという点も驚異です。まだ読んでいない方は是非!