【ネタバレ含む】時透無一郎の考察
時透無一郎の名前の由来やモデルになった事物について考えてみたいと思います。 いろいろ考えているうちにとても時間がかかってしまいました。 そして自分でも引いてしまうほど長くなってしまいました。 内容以前に書き終えられたことに安堵しています。 原作を既読の方はご承知とは思いますが、時透無一郎は特に壮絶な体験をした過去が描かれています。つまり元ネタを探せばそういう昔の話とはいえ、リアルな事例に行き当たるので、あの場面は無理とか悲惨な出来事は物語の中だけでいいですリアルは嫌ですと思われる方にはお勧めしません。 また原作の最終回までのネタバレを含みますので、アニメだけを観たい方、原作未読の方はご注意願い…
第三に、福島県二本松市にあった二本松藩のイメージを人物のモチーフに組み入れたかった。これが一番大きな理由ではないかと私は考えています。二本松藩はかつてキリシタン大名が治める土地であり、東北のキリシタンの根拠地でもありました。なぜ数あるキリシタン大名が治めた土地の中から二本松藩を選んだのかというと、二本松の名前の由来通り2本の霊松があり、双子のイメージとも合いますし、長崎県のカトリック教会であり世界遺産にもなっている大浦天主堂へのルートに二本松口という似た名前の地名があり、これと紐付けてのことだと思います。二本松城はまたの名を霞ヶ城と呼ばれ、現在は県立公園 霞ヶ城公園になっています。
霞柱の、霞には「早世」、もっといえば「子どもと呼ばれるくらいの若い年齢であっても、信念を貫いて戦い、それに殉じる」という生き様、メッセージが強く込められた名前だと考えられるのです。
◆好物のふろふき大根について大根の中でも彼の好物として考えられたのは時無大根(ときなしだいこん)だと思います。時無というと、無限みたいで無一郎の好物としていかにもイメージがぴったりではないでしょうか。味はピリッと辛いらしいです。何だか性格まで表しているようです。栽培期間が短い極早生の大根で、「花不知早太り時無し大根(はなしらず さきぶとり ときなしだいこん)」と呼ばれ、「時無大根」の名前になりました。これは花が咲く前に早く収穫できる大根という良い意味らしいのですが、「花知らず」はネガティブに解釈すれば「花盛りの時を知らない」とも読めます。ここにも短命のイメージが込められているのではないでしょうか。
◆有一郎について神社も多くありますが、その中に有木神社(あらきじんじゃ)という神社があることがわかりました。この神社は大正時代に有木地区内の小社8社を合祀していますが、その中に隠岐の國総社がありました。つまり有一郎の有は隠岐の國の神様が集められた神社から一字取られていると考えられます。
また佐渡島と違い、隠岐にはキリシタンにまつわる話は見つかりませんでした。しかし双子というからにはある程度は同じ要素を持ち合わせているのではというのと、死ぬ前に自身の過ちを告白し弟が助かることを願った彼もまたキリシタン的な部分を持っているのではとの考えから、天草四郎が活躍した長崎県の島原地方に目を向けてみますと、有家町(ありえちょう)という名前の町がありました。
最後に、死後に二人が会話を交わす場面で描かれる銀杏(イチョウ)について考えてみたいと思います。あの世とこの世の間のような、あるいは夢の中のような世界で2人が会話を交わす場面はたくさんの銀杏の葉が舞うのが印象的です。物語の中で二人には銀杏に対する特別な思い出があったとは語られていませんので、銀杏は二人を象徴するものだと考えられます。
この銀杏は有一郎のモチーフがとられた隠岐島から発想を得ているのではないかと思います。隠岐島にはお葉付き銀杏という銀杏の変種があります。一般的な銀杏がさくらんぼのように2つに分かれて実を結ぶところを、お葉付き銀杏は一方には実、もう一方には葉が現れるそうです。一つは種となって実を結び、もう一つは葉となり枯れていく。生きて後に繋いでいけるのは片方だけ、という2人の運命を銀杏が表現しているのでしょう。
◆まとめとむすび 今回は「鬼滅の刃」のキャラクターではなく、藤の花の元ネタに… 今回は義勇さん、冨岡 義勇の名前の由来などを主に考察してみた… 今回は胡蝶カナエ・しのぶ姉妹の名前やモデルになった神様や人… 鬼滅の刃 21 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者:吾峠呼世晴 発… 蛇柱・伊黒さんの名前の由来について、考察してみたいと思いま…(C)2020 Yohira.All Rights Reserved.