悲劇の天才相場師の投資の鉄則とは/タザキの投資本案内「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」
悲劇の天才相場師の投資の鉄則とは/タザキの投資本案内「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」

悲劇の天才相場師の投資の鉄則とは/タザキの投資本案内「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」

こんにちは。YouTubeチャンネル「聞いてわかる投資本要約チャンネル」を運営している、二児の父でサラリーマン投資家のタ…

こんにちは。YouTubeチャンネル「聞いてわかる投資本要約チャンネル」を運営している、二児の父でサラリーマン投資家のタザキ( @tazaki_youtube )と申します。投資・マネー系の本を300冊以上読破した経験から、特におすすめの書籍や、コスパの高い書籍を、経験値や投資スタイル別で紹介。2024年2月2日には、著書 「しっかり儲ける投資家たちが読んでいる 投資の名著50冊を1冊にまとめてみた」 を刊行しました。

本日は 「世紀の相場師 ジェシー・リバモア」(著:リチャード・スミッテン/KADOKAWA) をご紹介します。ジェシー・リバモアは、 ウォール街の“グレートベア”という異名を持つほど、世界恐慌時に巨額の空売りを行い、巨額の利益を上げたことで知られています が、そんな彼の伝記のような一冊です。

世紀の相場師 ジェシー・リバモア KADOKAWA

また、何度も破産と復活を繰り返す波乱万丈な人生や、人間関係なども綴られていますが、ここでは、 彼の取引手法をメインに、要諦として「タイミング」「資金管理」「感情の制御」の3点を、詳細にまとめていきます。

1―タイミングが全て

相場師にとって、タイミングは全てと言ってもいいものです。巨大な利益は座して待ちながら、チャンスが来た「瞬間に」売買注文を入れます。 先行きを期待したり予測したりするのではなく、じっくり待ち、現実の動きを確認してから、試し玉から始めるのがリバモア流です。

「新高値」は彼にとって「つねに福音」 だったと言います。「買い」に入るのに高すぎるということもなければ、「空売り」するのに安すぎるということもないという記載にも表れています。

ピボタル・ポイント理論

RPPは、トレンドの明確な方向転換であり、彼にとって最高条件の取引タイミングです。 上昇相場ならここで上げ止まり、下落相場ならここで下げ止まるポイントです。このポイントでは買い手と売り手の激しいせめぎ合いによって、しばしば出来高平均の100〜500%増という規模に達します。

また、 「一日逆転のポイント(ワン・デー・リバーサル)」が察知されたら危険信号と捉え、撤退する「勇気」も必要だと述べています。 このポイントは、価格の瞬間風速は前日の高値を凌駕しながらも、その日の引け近くには前日の安値を下回る水準で引けるという動きです。出来高は前日の商いを上回ります。

2―資金管理について トレンドに従い、試し玉から投入

資金管理の法則その一が「金・資金を失うな」 です。現金のない相場師は、在庫のない商店と同じであり、絶対に一定資金を守ることが鉄則です。

当然、思惑が外れ、逆方向に動けば、追加の投入は行いません。 決して、トレンドに逆らった押し目買いや、戻り売り、ナンピンを行わないのが、彼の絶対ルールです。

バケット・ショップで学んだ10%ルール

資金管理の法則その二が「取引を開始するにあたり、ターゲットを設定すること」 です。これは、購入数、どのように分割するか、目標株価、損切りラインのことです。

バケット・ショップではうまくいき、ウォール街では勝てなかった理由には、取引の注文から成立までの時差などもありましたが、 バケット・ショップの「10%強制ロスカットルール」がかえって好都合だったこともありました。

「タイム・イズ・マネー」は間違いである

資金管理の法則その三が「常に予備の現金を確保せよ」 です。賢明な相場師は忍耐の意味を知り、常に予備の現金を用意します。チャンスは、逃してしまったと思っても、また別のチャンスが訪れるためです。

成功のためには決して急いではならず、資金を遊ばせる時期を設ける必要があるのだと言います。 それに我慢できないうちは、彼のいう「忍耐」を理解できていないのかもしれません。

順風下で、思い切り走らせる

資金管理の法則その四が「あわてて利確をしない」 です。

弾丸を確保する

資金管理の法則その五が、「十分な成果を得たら、現金化」 です。法則その四と一見矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、これは法則その三に近く、「弾丸の確保」のための意味合いです。

3―感情の制御について 自らに合った手法を考案し、ルールに従うこと

リバモアは、株取引において、感情を制御することは最も重要だと語ります。 取引に関わる辞書から「希望」という文字を排除せよと説き、希望を持ちながら行う取引は「ギャンブル」に過ぎないと言います。

また、 自分なりの取引手法に忠実に従い、やり方をコロコロ変えたり、他人の忠告に耳を貸したりしてはいけないと言います。 このルールも、リバモア自身が自らのルールを破ってしまった経験から来ています。ウォーレン・バフェットや、ニコラス・ダーバスの考え方と近いものを感じました。

叩き上げの相場師が身につけた、珠玉の相場論

本記事も収録されている「しっかり儲ける投資家たちが読んでいる 投資の名著50冊を1冊にまとめてみた」 KADOKAWA

タザキ●サラリーマン投資家YouTuber。二児の父。投資本等の要約を発信する「聞いてわかる投資本要約チャンネル」が月間50 万再生と人気。投資本好きが高じて自分の学びをYouTube で発信したところ、3 年間で登録者が10 万人以上に(2024 年1 月現在14.5 万人)。これまでに読んだ投資・マネー本は300 冊以上。日本証券業協会一種外務員資格保有。著書に「お金の名著200 冊を読破してわかった! 投資の正解」(クロスメディア・パブリッシング)がある。 YouTube:https://www.youtube.com/@invest_study X(旧Twitter):https://twitter.com/tazaki_youtube

発売日: 2001/06/04 作者: リチャード スミッテン (著), Smitten,Richard (原名), 直, 藤本 (翻訳) 出版社: KADOKAWA

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発売日: 2024/02/02 作者: タザキ (著) 出版社: KADOKAWA